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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 週刊 経団連タイムス 2019年1月31日 No.3394 変化を創造するプレイヤーにはダイバーシティが不可欠 -「第13回リーダーシップ・メンター・プログラム」を開催/中西会長が講演

経団連は1月15日、女性役員のさらなる活躍を応援する「経団連女性エグゼクティブ・ネットワーク」の活動の一環として、中西宏明会長(日立製作所会長)をメンターに迎え、東京・大手町の経団連会館で「第13回リーダーシップ・メンター・プログラム」を開催した。44名の会員企業各社の女性役員が出席し、講演を聞いた。講演の要旨は次のとおり。

■ 経団連が目指す「Society 5.0 for SDGs」と日立製作所の「社会イノベーション事業」

経団連は「課題解決」と「未来創造」の視点を兼ね備えた新たな成長モデルである「Society 5.0」を推進しており、これは国連が2015年に定めた「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成にも大いに貢献するものである。これからの企業は、「Society 5.0」の実現に向け、業界の利益を追求するだけではなく、社会にとっても有益となる経済活動が求められる。

日立製作所では現在、「社会イノベーション事業」に取り組んでいる。これは私が現在の経団連活動のコンセプトである「Society 5.0」を考えるに至った背景である。社会の抱える課題が複雑化し、お客さまのニーズが多様化している現代において、企業が解決すべき課題も増えてきている。「いいものを作れば売れる」というかつての製造業の考え方だけではビジネスは成り立たなくなり、企業は、人々の期待を超える付加価値や、本当の意味でお客さまに求められる商品の提供といった、“変化を創造するプレイヤー”になっていかなければならない。このような現代社会においては、多様な人材と対話し、あらゆる意見を取り入れる能力が求められる。ダイバーシティの確保は大前提となる課題であり、切実感を持って取り組んでいるかがポイントとなる。

■ リーダーに求められること

これからのリーダーには、世の中の動きや変化に柔軟に対応し、新しいビジネスの機会をとらえていくスキルが求められる。課題解決型のビジネスにおいては、人とのコミュニケーション力や相手の考え・物事の価値を把握する能力が求められる。そのために女性リーダーの皆さんにも、(1)自分のビジョンを明確に持ち方向性を示す(2)常にポジティブに考える(3)難しい判断を要する場合における決断力を身につける(4)さまざまな人と関わり幅広い視野と柔軟な発想を持つ(5)常に変化を生み出し、自らが変革を体現する(6)リーダーとしてのメッセージを発信する――ができるようになってもらいたい。私自身、海外での勤務経験を通じ多様な人材と関わり、オープンな議論の重要性を感じてきた。皆さん自身が男性リーダーへの刺激となるように、何事にも積極的に手を挙げて取り組むと同時に、それを内外へと発信してほしい。

皆さんは役員として大きな責任を持っている。女性リーダーとして、ダイバーシティに対する取り組みをもう一段階引き上げていく役割を担ってほしい。

◇◇◇

講演後、女性役員を育てるうえで有効な手法や、経営陣の意識改革に必要な取り組み等について活発な意見交換が行われ、中西会長から多岐にわたるアドバイスが送られた。

【ソーシャル・コミュニケーション本部】

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