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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2020年2月13日 No.3442 経団連グローバル人材育成モデル・カリキュラム -「グローバル・ビジネスの現状と課題」最終講義を実施

プレゼンテーションを行う学生

経団連では、企業の実務担当者による講義を通じ、学生にグローバル・ビジネスで働くことの動機づけを行うため、上智大学とともに2012年度から連携講座「経団連グローバル人材育成モデル・カリキュラム」を実施している。

1月31日、東京・大手町の経団連会館で、今年度の秋学期に開講した講座「グローバル・ビジネスの現状と課題」の最終講義を開催した。

同講座は、PBL型(課題解決型学習)の教育カリキュラムであり、経団連会員企業9社(※)の担当者は、各社のグローバル事業の現状や直面している課題、求められるグローバル人材等についての講義を行うとともに、講義後のレポート課題の提示やグループ討議の実施を通じて、グローバル・ビジネスの現場で持つべき視点等を学生に伝えてきた。

最終講義には、受講した24名の学生と同講座のコーディネーターを務める同大学経済学部の小阪玄次郎准教授および9社の担当者らが出席し、「『グローバル人材』という人材像と現在の学生の意識との間にギャップがあるとしたら、それはどのようなことか。そのギャップを埋めるために、企業・学生・大学がそれぞれ取り組むべきことを提言せよ」との課題に対する学生のプレゼンテーションが行われた。

学生からは、企業に対し「グローバル・ビジネスを実感できる長期インターンシップの導入」「海外勤務を希望する社員に海外勤務を100%約束する人事制度の導入」などの提案があった一方、大学に対しては「留学生とのグループワークをメインとしたキャリア形成プログラムの導入」などを提言。企業人講師からは「グローバル人材の定義をよく考えている」「地に足がついた提言であり、大変参考になった」など、学生の発表一つ一つにコメントが送られた。また、講義終了後には懇親会が行われ、過去の同講座受講をきっかけに今回の協力企業に就職した若手社員が後輩の学生を激励する姿なども見られた。

◇◇◇

経団連では4月から、同講座の応用編であり、日本企業がグローバル・ビジネスにおいて実際に直面している課題の解決策について考察、討議を行う講座「グローバル・ビジネスのフロンティア」を上智大学で開講する。Society 5.0時代に求められる、グローバルに活躍できる人材の育成に向けて、会員企業には、引き続き同講座への積極的な協力をお願いしたい。

※ 千代田化工建設、三菱ケミカルホールディングス(グループ会社の地球快適化インスティテュート)、三井不動産、キヤノン、住友商事、アステラス製薬、アサヒグループホールディングス、第一生命ホールディングス、三菱重工業(講義実施順)

【SDGs本部】

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