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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2020年4月23日 No.3451 医療物資の生産協力等をめぐり安倍首相と懇談 -中西会長はじめ企業経営者が取り組み紹介

政府は4月15日、医療物資の生産協力等をめぐる企業経営者との懇談会をオンラインで開催した。政府からは安倍晋三首相、菅義偉官房長官はじめ関係閣僚が、経済界からは中西宏明経団連会長のほか、医療物資・医薬品の生産協力などに取り組む6社が参加した。

冒頭、安倍首相は異業種からの参入を含め、産業界による増産等の協力に謝意を表明。「強い責任感を持って最前線に立つ医療従事者を支えるため、オールジャパンで取り組みたい」と述べ、産業界に「もう一段の協力を」と呼びかけた。

続いて発言した中西会長は、「13日に呼びかけた高機能マスク(N95、DS2規格)の提供数がすでに12万枚に達した」と紹介。医療機器等の生産協力のさらなる拡大にも期待を示した。あわせて、経団連として、新設の「新型コロナウイルス会議」(議長=中西会長)を軸に分野横断的な対応を検討する方針を説明するとともに、政府には迅速な経済対策の実施を要望した。

続いて、参加各社がマスク、消毒液、人工呼吸器などの生産協力等の取り組みや社内の感染防止対策について発言。このうちトヨタ自動車の早川茂副会長は、医療用フェースシールドの製作、トヨタ生産方式による生産効率向上支援、軽症者向けの療養施設や移送車両の提供、マスクの調達等、多面的な支援を行っていることを紹介。感染拡大を防止すると同時に、できる限りサプライチェーンを維持するよう努める考えを表明した。

最後に安倍首相が「必要物資の国産化の重要性を痛感している」として、国産化に向けた設備投資の補助率引き上げや、売れ残った増産物資の国による買い上げなど、2500億円規模の予算を緊急経済対策に盛り込んでいることを説明。「必要があれば予備費の投入もためらわず、あらゆる手を尽くす」との決意を示すとともに、経済界に重ねて協力を要請した。

【ソーシャル・コミュニケーション本部】

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