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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2024年2月22日 No.3626 グローバル・スタートアップ・キャンパス構想に関する説明会を開催 -イノベーション委員会企画部会

政府は、ディープテック分野におけるイノベーション推進とスタートアップエコシステムの構築に向けた「グローバル・スタートアップ・キャンパス(GSC)構想」を提唱し、フラッグシップとなる拠点の創設や、スタートアップ創出の種となる研究開発およびその事業化の支援に向けた取り組みを進めている。

そこで経団連は1月29日、東京・大手町の経団連会館でイノベーション委員会企画部会(田中朗子部会長)を開催した。内閣官房GSC構想推進室の吾郷進平審議官、藤吉尚之審議官、田中哲也審議官から、同構想の具体化に向けた今後の展望について説明を聴いた。概要は次のとおり。

■ GSCの概要

GSCは、2022年11月に政府が取りまとめた「スタートアップ育成5か年計画」に盛り込まれたプロジェクトの一つである。海外トップ大学を誘致するとともに、国内外の企業とも連携し、研究開発拠点とインキュベーション機能を兼ね備えたスタートアップキャンパスを設ける。

完成は早くて29年ごろを予定しており、建設予定地は東京・恵比寿駅から徒歩7分程度の場所に位置する。キャンパスの物理的完成を待たずに、先行して国際共同研究を開始する。

■ 注力分野

研究開発等に時間を要するディープテック分野、とりわけバイオ、クライメートテック、AI、ロボティクスを中心として取り組みを進めたい。現状、これらの分野においてわが国が有する研究成果は、トランスレーションによる社会実装が十分になされていない。研究開発から社会実装までをシームレスに行うための拠点としたい。

世界最先端の研究シーズを生み出し、スタートアップにつなげるために、海外トップ研究者との共同研究を行う。海外のトップ大学やベンチャーキャピタル等と連携しながら、若手を中心としてダイバーシティに富んだ人材を集めたい。

■ 企業との関わり

企業が参画する際には、共同研究はもとより、スポンサーシップ、自社製品やサービスとの連携、社員の派遣を通じた人材育成等、さまざまな形が考えられる。関心のある研究分野や参画方法の提案があれば寄せてほしい。スタートアップのみならず大企業が参画することで、新規事業の創出やさらなるスタートアップの創出につなげてほしい。

◇◇◇

説明後のネットワーキングでは、会員各社の参画のあり方等について活発な意見交換が行われた。

グローバル・スタートアップ・キャンパス構想(内閣官房ウェブサイト)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/campus/index.html

【産業技術本部】

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