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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2024年3月7日 No.3628 常任幹事会でGREEN×EXPO2027について講演

経団連は2月7日、東京・大手町の経団連会館で常任幹事会を開催した。2027年3~9月に横浜で開催される国際園芸博覧会(GREEN×EXPO2027)について、GREEN×EXPOラボの涌井史郎チェアパーソンおよび2027年国際園芸博覧会協会の河村正人事務総長が講演した。概要は次のとおり。

■ 自然と共生する社会へ(涌井氏)

人類は自然の恩恵を受けて発展してきたが、その基盤である生物多様性が損なわれ、地球環境は限界に達しつつある。その大きな原因は気候変動である。世界の平均気温が急速に上昇するなか、1975年以降、生物が年間平均で4万種絶滅している。地球市民一人ひとりが行動を起こさなければ、この勢いは止められない。こうした地球上の環境危機を背景にSDGsが誕生した。

NbS(Nature-based Solutions、自然に配慮した解決策)という考え方がある。社会課題の解決にあたっては、これまで科学技術を活用してきたが、これからは生態系への配慮も求められるというものである。企業活動においては、自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)のもと、ネイチャーポジティブ(NP、自然再興)経営に取り組むことが重要になる。こうした方向性が、2022年に採択された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」において示された。

万博の推進エンジンは、歴史的に4段階に変化してきたと考える。最初はロンドン万博(1851年)における国家である。2段階目として、シカゴ万博(1893年)において産業界がさらなる主役となった。その後、万博は低調となったが、2005年の愛・地球博において、「環境」という人類共通のテーマが3段階目の新エンジンとして登場し、成功を収めた。GREEN×EXPO2027では、さらに4段階目として、「地球市民としての行動」を掲げている。今後、人類の持続的未来は、地球環境からサービスを享受するだけではなく、地球環境にどう奉仕するかが分かれ道となる。

植物は動物以上に地球環境の変化に適応して生存してきた。産業界も、そうした植物の英知を模倣する「バイオミミクリー」に関わりを深め、新たなビジネスチャンスに挑んでほしい。生態系には、産業界の新たなシーズとフロンティアのヒントが散りばめられている。こうしたことを発信するGREEN×EXPO2027をつくり上げたい。

■ GREEN×EXPO2027(河村氏)

GREEN×EXPO2027は、国際園芸家協会(AIPH)が承認し、博覧会国際事務局(BIE)の認定を受けた、1都3県で初の開催となるA1クラスの万博である。同万博のテーマである「幸せを創る明日の風景」の実現に向け、涌井氏と建築家の隈研吾氏のほか7人の専門家が企画・運営等のディレクションを行っている。また、公式クリエイターに蜷川実花氏、公式アンバサダーに俳優の芦田愛菜氏が就任している。

企業の皆さまの参加メニューは、出展、協賛、寄付金などがある。出展については、24年度春ごろに一次公募を開始する予定である。3月19日には、今後のスケジュールなどを説明する「共創フォーラム」を開催する。

【総務本部】

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