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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2024年5月23日 No.3637 高市内閣府特命担当相に「BX実現のための重要施策」を建議

高市大臣(中央)、小坂副議長(右)、岩田委員長(左)

経団連の小坂達朗審議員会副議長・バイオエコノミー委員長と岩田圭一同委員長は4月22日、高市早苗内閣府特命担当大臣(科学技術政策)を訪問し、4月16日に公表した提言「バイオトランスフォーメーション(BX)実現のための重要施策」を建議するとともに意見交換を行った。

冒頭、小坂委員長は、2024年6月公表予定の次期政府バイオエコノミー戦略の策定に向け、バイオ技術の適用分野によらない横断的施策として、(1)長期をターゲットにわが国のあるべき姿からバックキャストする「課題オリエンテッドな」ロードマップの策定(2)経済安全保障の観点から、安定的かつコスト競争力のある原材料の確保に向けたサプライチェーンの可視化・強靭化(3)基礎研究から実用化・普及に至るパスの強化(4)わが国のバイオ戦略推進体制の強化――の重要性を訴えた。

続いて、岩田委員長から、とりわけホワイトバイオ分野(工業・エネルギー)における課題として、バイオ製品は化石燃料由来製品に比べ高コストになることを指摘。そのうえで、バイオ製品を受け入れる市場を形成するには、当該製品の環境価値の計量と経済価値への転換手法の確立・ルール整備、一定割合導入についての義務化の検討をはじめ、政府による制度整備が不可欠であると訴えた。

これを受けて高市大臣は、「バイオは適用分野が広く期待も大きい。わが国のバイオ戦略の取りまとめを行っている内閣府科学技術・イノベーション推進事務局が今後も各省と連携し、各種施策を強力に推進していく。また、そのために必要な予算の確保に努めていく」と応じた。

【産業技術本部】

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