経団連(米倉弘昌会長)は、インド共和国記念日の式典に出席するためインドを訪問した安倍晋三首相に同行し25日、インドの首都デリーでインド工業連盟とともに、恒例の日印ビジネス・リーダーズ・フォーラム(BLF)を開催した。経団連から米倉会長(日本側共同議長)、大宮英明副会長、佐々木則夫副会長、中村芳夫副会長・事務総長、矢野薫審議員会副議長、飯島彰己審議員会副議長など8名が、インド側からはビクロム・キルロスカ・トヨタ・キルロスカ・モーター社副会長(インド側共同議長)はじめ12名が参加した。
BLFでは冒頭、両国代表から昨年12月の天皇皇后両陛下のご訪印や今次安倍首相の訪印、これまでの両国経済界の協力の積み重ねを通じて経済関係が深化していることを歓迎する旨あいさつがあった。その後、インドにおけるインフラ整備、ビジネス環境改善、戦略的分野における協力、アジア大洋州地域における協力などについて議論を交わし、インフラ整備の加速化、ビジネス環境改善での一層の協力で一致した。
また、双方が合意した協力推進策を盛り込んだ共同報告書を取りまとめ、同日夜、日印両共同議長からシン・インド首相と安倍首相に手交するとともに、両首脳と懇談した。
BLFの終了後、経団連の訪印メンバーは、同国商工省においてシャルマ商工・繊維大臣を表敬訪問し、日本企業による対印投資を増加させるためにも、インフラ事業への参加条件の整備やビジネス環境を改善するよう求めた。その後、クマール鉄道省次官と懇談し、デリー・ムンバイ間貨物専用鉄道(DFC)および高速旅客鉄道で協力を推進することで一致した。
なお翌26日、経団連の訪印メンバーは、安倍首相とともに共和国記念式典とムガジー大統領主催のレセプションに参加した。
【国際協力本部】