経団連は提言「女性活躍アクション・プラン」に基づき、理工系女性人材の育成に取り組んでいる。その一環として、内閣府の取り組み「理工チャレンジ(リコチャレ)」と連携のもと、今年度は文部科学省も共催に加わり、7月16日から夏休み期間を利用して、女子中高生等の理工系分野への進路選択を応援するため、「夏のリコチャレ2016~理工系のお仕事体感しよう!~」を開催した。
これは、全国各地で職場見学や仕事体験など、女子中高生の理系進学への関心を高めるためのイベントの実施を企業に呼びかけ、その情報を内閣府「リコチャレサイト」を通じて、積極的に発信する取り組みである。今年は、90の企業や大学が144のイベントを開催し、初年度となる昨年度を大幅に上回る約1万2000名の学生が参加した。
参加者からは、「実際に理工系の職場で女性が働いている姿をみて、将来を考える参考になった。こういう職業に就きたいと思った」「自分は文系だったが、理工系の仕事にも関心を持った」「女性技術者の話を聞き、自分も数年後には、技術者になりたいと思った」等、将来の進路に希望が持てるコメントが多数寄せられた。また、「男性には相談しづらい恋愛や結婚、出産の話が聞けた」「育児と仕事を両立している話が聞けてよかった」といった女性ならではの感想もみられた。
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「夏のリコチャレ2016~理工系のお仕事体感しよう!~」に協力いただいた会員企業各位に感謝したい。今後、各企業でのイベントの模様を本紙で紹介していく予定である。
【政治・社会本部】