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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2017年2月16日 No.3304 小池東京都知事が講演 -女性の活躍推進委員会

講演する小池都知事

経団連は1月27日、東京・大手町の経団連会館で女性の活躍推進委員会(伊藤一郎委員長、吉田晴乃委員長)を開催し、小池百合子東京都知事から「女性の活躍と新しい東京『ダイバーシティ』を目指して」と題した講演を聞いた。冒頭、伊藤委員長から「2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは、世界中の人々が東京、そして日本国中を訪れる。これを契機にわが国は、あらゆる人材が活躍できる、真の意味での『ダイバーシティ社会』を実現していくことが重要である。小池都知事には首都東京から、ダイバーシティ推進の機運を盛り上げていただきたい」とのあいさつがあった。
小池都知事の講演の概要は次のとおり。

■ 女性の力を活用

東京は世界有数の都市であり、そのGDPは95兆円に上る。一国のGDPに匹敵する規模である。ただ東京において、女性の力はまだ十分に発揮されていない。女性の活躍の部分こそ、東京、そして日本にとって一番の伸び代である。

女性の活躍を進めるための制度はすでに数多く存在するが、利用されていない理由は意識の問題にある。大義ある政策があったとしても、共感に結びつかなければ効果は出ない。共感を生み出すには、少しの知恵とマーケティングが必要であり、特に行政においてこそ、マーケティングが必要となる。

■ 東京都のダイバーシティ推進政策

女性が育児か仕事のどちらかを選ばなくてはならない社会の状況は、どうかと思う。育児と仕事の両立は女性にとって普通のことであるべきだ。

東京都では、ダイバーシティ推進に向けて8つの柱を立てた。待機児童の解消、働き方改革、女性の有業率の向上、テレワークの推進などを通じ、女性が能力を発揮できるようにしていくことが必要である。柔軟な働き方の促進、男性の育児休暇取得推進など、女性の活躍につながるさまざまな取り組みを進める企業に対しては、「東京都女性活躍推進大賞」の表彰を通じてエールを送っている。

東京における女性の活躍が、日本経済をさらに強く、しなやかに伸ばすと確信している。

【政治・社会本部】

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