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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2017年4月13日 No.3312 2019年度入社対象の「採用選考に関する指針」を公表

経団連は10日、2019年度入社の大学卒業予定者・大学院修士課程修了予定者等の採用選考に関し、「採用選考に関する指針」(以下、指針)ならびに「手引き」を公表した。

経団連では、17年度および18年度入社対象の指針において、広報活動開始は3月1日以降、選考活動開始は6月1日以降と規定している。現行の開始時期については、学生の業界研究、企業研究の時間確保に課題があるとの指摘もあるものの、海外留学生や教育実習生をめぐる大きな混乱はみられていないこと、全体的には評価する声も多いことなど、さまざまな点を総合的に考慮した結果、19年度入社対象の活動についても3年連続で同じスケジュールを維持することとした。

他方、広報活動の開始時期を3月に変更して以来、春休みを中心に短期のインターンシップが急増しているという問題への対応を図った。具体的には、「手引き」で定めているインターンシップの規定について、企業が柔軟かつ多様なプログラムを実施できるよう、最低日数要件を削除したうえで、職場での受け入れやインターンシップ受け入れ後の学生へのフィードバックの実施など、教育的効果が高まる取り組みが望ましい旨を記述。そのうえで、1日限りのプログラム(いわゆるワンデーインターンシップ)については、インターンシップ本来の趣旨を踏まえ、採用選考を目的としたものや教育的効果の薄いものは実施しないことを明記した。

指針で規定している開始時期等の内容は、経団連会員企業だけに適用されるものとの理解が一般に広がっているが、政府では、経団連を含む約450の経済団体・業界団体に対し、指針に基づく活動開始時期の遵守や学事日程への配慮を要請している点に留意する必要がある。

すべての企業が、一定のルールに沿った秩序ある採用選考活動を行うことが、学生の学業や就職活動にとって望ましいとの認識を共有し、行動することが求められる。

【労働政策本部】


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