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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2017年9月28日 No.3332 米国イリノイ州のラウナー州知事一行と懇談 -アメリカ委員会

左から村瀬委員長、石原委員長、ラウナー州知事、早川委員長

経団連のアメリカ委員会(石原邦夫委員長、早川茂委員長、村瀬治男委員長)は9月12日、東京・大手町の経団連会館で米国イリノイ州のブルース・ラウナー州知事一行との昼食懇談会を開催した。

今回は、ラウナー州知事にとって初めての日本訪問であると同時に、2015年1月の州知事就任後初めての国外訪問でもある。

当日は、早川委員長の司会のもと、今年5月の訪米ミッションの際にイリノイ州を訪問し、ラウナー州知事と懇談した石原委員長や村瀬委員長、守村卓企画部会長らが参加した。ラウナー州知事から同州のビジネス環境や日本との関わりについて説明があった後、参加者との間で活発な意見交換が行われた。ラウナー州知事の発言の概要は次のとおり。

■ イリノイ州と日本

長年モトローラ社に勤務し、頻繁に日本を訪れて深い関わりを築いていた父の影響で、幼いころから日本を訪れたいと願っていた。父が愛し尊敬していた日本をついに訪れることができ、感極まる思いである。

日本とイリノイ州は、倫理観、リーダーシップ、教育への関心、家族への思いやり、勤勉さなど、さまざまな価値観を共有している、最高に素晴らしいパートナーである。

■ 全米有数の優れたビジネス環境を提供

イリノイ州には600社以上の日本企業が進出し、約5万人もの雇用を創出している。イリノイ州はアメリカの心臓部に位置する最高のロケーションを誇り、オヘア空港をはじめとする交通インフラが整う交通ハブとなっている。州の長期的な繁栄にとって交通は非常に重要であると考えており、さらなるインフラ整備は州知事としての最重要課題の1つである。

また、イリノイ州はエネルギーコストも非常に低いほか、世界最高峰の大学を多数有するなど教育レベルも高い。州民は勤勉の精神を大切にしており、生産性の高い労働力もビジネス成功の後押しとなるだろう。

■ 自由貿易を推進

アメリカ全体では保護主義の動きもみられるが、私は反対である。投資や貿易はむしろ拡大するべきであり、それによって相互利益拡大を図り、市民や家族の生活を支えていくべきである。私はビジネスの世界でキャリアを築いてきたが、その際、常にパートナーの視点に立ってビジネスを行うことで成功を収めてきた。

偉大なことはパートナーなくしては成し遂げられない。これは日米関係も同様で、アメリカの利益を考えることは、日本の利益を考えることである。ペンス副大統領をはじめとする長年の友人たちが連邦レベルで活躍しており、彼らとともに、アメリカは毅然として自由貿易や投資を守るべきであると主張していきたい。

【国際経済本部】

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