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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2018年10月18日 No.3381 B20ブエノスアイレス・サミットに隅副会長が参加 -B20東京サミットに向け“Society 5.0 for SDGs”を発信

今年のG20サミット(11月30日~12月1日、アルゼンチン・ブエノスアイレス)を控え、10月4、5の両日、ブエノスアイレスでG20ビジネス・サミット(B20サミット)が開催され、経団連を代表して隅修三副会長が参加した。

貿易・投資やデジタル革命、インフラ・エネルギー、教育・労働、腐敗・汚職防止等の多岐にわたるテーマに関して議論が行われた後、アルゼンチンのダニエル・フネス・デ・リオハB20議長から、G20議長を務めるマウリシオ・マクリ大統領にコミュニケが手交された。

■ “Society 5.0 for SDGs”を紹介

“Society 5.0 for SDGs”を紹介する隅副会長

サミット初日には昨年議長国のドイツ、今年議長国のアルゼンチン、来年議長国の日本の経済界代表によるトロイカ(三頭)のパネル・ディスカッションが行われた。

ドイツを代表して登壇したドイツ経営者連盟のインゴ・クラマー会長は、今必要とされているのは日EU経済連携協定のような取り組みであり、当事者たる日本が議長国を務める来年のG20/B20に大いに期待していると述べた。アルゼンチンのフネス・デ・リオハ議長は、来るG20サミットで具体的な行動や解決策が示されることへの期待を表明したうえで、日本そして経団連への協力は惜しまないと発言した。

これに対して隅副会長は、自由で開かれた貿易体制の維持に向けB20ドイツが示した責任感とB20アルゼンチンの熱意をしっかり継承していくとの決意を示したうえで、来年のB20東京サミットでは“Society 5.0 for SDGs”を全体テーマとして、重要課題への解決策を具体的なかたちで提示したいと強調した。

また、同サミットに先立ち開催された各国企業経営者とマクリ大統領の懇談会においても、隅副会長は、自由で開かれた貿易体制の強化に向けてG20サミットへの期待を伝えるとともに、B20東京サミット主催者団体としての抱負を述べた。

■ サミットでの主な討論

サミット2日目の最後に登壇したマクリ大統領は、「アルゼンチンとして引き続き改革に取り組んでいく」「G20サミットを主催することで国際社会に積極的に関与していく姿勢を具体的に示す」「グローバルな課題の解決にはすべてのステークホルダーの関与が必要である」と述べた。

このほか、世界貿易機関(WTO)のロベルト・アゼベド事務局長や議長国アルゼンチンの閣僚らから、世界が直面する課題を解決するうえでの多国間主義によるアプローチの重要性等が強調された。

■ 経団連の取り組み

経団連としては、今次サミットの成果も踏まえ、来年3月に主催するB20東京サミットに向け各国経済団体との連携を一層強化しつつ、国際会議・フォーラム等における政策対話を主導していく。

【国際経済本部】

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