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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2018年11月8日 No.3384 「空港都市としてグローバルに発展し続けるため開発を継続」 -デンバー市長一行との昼食懇談会を開催

ハンコック・デンバー市長

経団連のアメリカ委員会企画部会(守村卓部会長)は10月19日、東京・大手町の経団連会館で、日本・デンバー間の直行便就航5周年を記念して来日したマイケル・ハンコック・デンバー市長をはじめとする一行と懇談した。デンバー市からは、キム・デイ・デンバー国際空港CEOやエリック・ヒラガ・ デンバー市経済開発局長らも参加した。なお、経団連は2016年の訪米ミッションでコロラド州デンバー市を訪問し、ハンコック市長やデイCEOと懇談している。懇談の概要は次のとおり。

■ 日本・デンバー直行便就航5周年

今回の来日の目的の1つは直行便就航5周年を祝うためだが、日本企業との忌憚ない意見交換も重要視しており、経団連での懇談会の開催を希望した。直行便の就航は、コロラド州と日本に、経済、教育、観光や文化交流といったさまざまな分野における、新しいつながりをもたらした。直行便就航によって日本・デンバー間のビジネスが円滑化されたとの声を多く聞くようになり、大変光栄である。近年、日本企業のデンバー市への進出が増加しているが、今後も開発によってデンバー国際空港を中心としたエリアの利便性を向上させることで、積極的に日本企業を誘致していきたい。

■ 他に類を見ない空港都市としての発展

デンバー市は、米国西部の開拓精神を継承し、都市が持つ洗練された要素と豊かな自然の美しさが融合した、他に類を見ない独特な都市である。また、米国において最もビジネスに適した都市であると評価されており、今後も企業と連携した都市開発を継続していく予定である。デンバー市を代表する産業は9つあるが、なかでもテクノロジー、エネルギー、航空、バイオサイエンス、金融と飲料製造に注力している。特に、IT分野における人口1人当たりのハイテク労働者数は全米3位の高い割合となっており、イノベーション分野に強みを持っている。なお、コロラド州の教育水準は全米第2位の高さを誇り、33の連邦研究開発施設を有し、1人当たりの特許取得数は全米上位10位内に入る。

デンバー市は、今後さらに進化するテクノロジーを活用することで、自国だけではなく周辺諸国の発展と安定化に貢献できると確信している。今後もデンバー市と日本との継続的な連携を期待している。

コロラド州は米国最大の航空ネットワークを誇り、直行便の就航本数は190本以上にも及ぶ。そのうち国際便は、東京を含め12カ国26都市と直行便で結ばれており、デンバー市はグローバルビジネスを営むうえで最適な環境であると自負している。デンバー市では現在35億ドル規模の都市計画が進行中であり、そのなかには、デンバー国際空港に39のゲートを増設する計画も含まれる。デンバー国際空港は鉄道によってデンバー市中心部と結ばれており、今後さらに開発を進めることで、空港都市としての発展を遂げていくことが期待される。デンバー市の発展は、世界につながるグローバルコネクションとそれを実現する空港開発に注力してきた成果である。10年から15年の期間でインフラ投資を行ってきたが、これからも積極的な投資によって21世紀型の空港都市としての地位を確立していきたい。

【国際経済本部】

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