経団連では2014年度から、東京工業大学のイノベーション人材養成機構とともに、将来産業界での活躍を志向する同大学博士後期課程の学生向け講座「プロダクティブリーダー教育院(PLP)発展研修プログラム」を開講している。同講座は全3回、各回半日を超える集中講座で、企業人が講義を行うとともに学生にビジネスにおける課題を提示し、学生がグループ討議を通じて課題への対応策をまとめるというPBL(Project Based Learning)型の教育プログラムとなっている。
今年度は、日本電気の協力を得て6月に開講し、「交通事故の撲滅または社会的弱者への交通アクセス提供に関する新たなサービス・商品を提案せよ」との課題に、6グループ27名の学生が取り組んだ。
7月27日の最終授業では、各グループから課題解決に向けて熱のこもったプレゼンテーションが行われ、講師が講評したほか、受講生同士が活発に意見交換した。
プログラムを終了した受講生からは、「社会的課題の解決とビジネスとの両立を図ることの重要性を認識した」「関心を技術論にとどめず他分野に広げていくことの必要性を感じた」との感想が寄せられた。
経団連は、来年度も同プログラムの実施に協力する予定である。
【SDGs本部】