経団連サブサハラ地域委員会の長坂勝雄委員長は8月29日、横浜市内で、第7回アフリカ開発会議(TICAD7)に出席するため訪日したウガンダ共和国のヨウェリ・カグタ・ムセベニ大統領と懇談した。ムセベニ大統領の発言の概要は次のとおり。
◇◇◇
アフリカは30年後の人口が25億人と予想され、潜在性の高い巨大市場である。ウガンダは中東や欧州の市場にも近く、豊富な原材料や天然資源を活用して経済成長を図りたい。電力や輸送等のビジネス環境は改善している。
従来から食料に関する研究を進め、食品加工分野に注力している。小麦グルテンのアレルギーに対応可能なバナナ粉の大量生産などで、日本企業とパートナーシップを構築したい。林業も有望であり、森林資源から建材や紙を生産できる。また、産出する鉱物資源からリチウムイオン電池の製造も可能であり、太陽光発電を利用した電気自動車の開発も推進している。道路やダムの建設等、多くのインフラ案件もある。
日本企業は優れた技術と資機材を有しており、ウガンダに積極的に進出してほしい。
【国際協力本部】