8月30日、G20労働雇用大臣会合に出席のため来日したガイ・ライダーILO(国際労働機関)事務局長が、経団連の岡本毅副会長を訪問した。
冒頭、岡本副会長があいさつし、最先端の技術を活用することで社会的課題を解決しながら新たな価値を創造する社会の実現を目指すというSociety 5.0において、ILOと連携できるとの認識が示された。これに対してライダー事務局長は、ILOが設立100周年を機に掲げている「仕事の未来」のコンセプトは、Society 5.0とも関連する部分が多く、日本が目指す方向性とも一致しているとの考えを述べた。
意見交換では、ライダー事務局長から日本の働き方改革における日本企業の具体的な対応について質問があり、岡本副会長は、キーワードは「多様性」であり、個々の労働者の個性を尊重することが企業の利益にもつながっていくと回答した。また、アベノミクス、さらに日本経済に対する現状認識などについても活発な議論が交わされ、最後にライダー事務局長から仕事の未来に対する積極的な議論が必要であるとの問題提起がなされた。
【労働法制本部】