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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2020年2月27日 No.3444 世界スタートアップ協業マッチングプログラム -「Tokyo Challenge 100」キックオフイベントを開催

あいさつする泉谷委員長(右)

経団連は2月18日、東京・大手町の経団連会館で「Tokyo Challenge 100」(T-100)キックオフイベントを開催し、企業のオープンイノベーション部門を中心に200名以上が参加した。

T-100は、経団連、東京都、日本貿易振興機構(ジェトロ)、プロジェクトニッポンが昨年10月に締結した「東京グローバルスタートアップエコシステム構築に向けた連携に関する協定」に基づいて今年10月に開催する大規模な協業マッチングプログラムである。キックオフイベントはT-100の内容や参加方法などについて周知すべく開催した。概要は次のとおり。

■ 開会あいさつ(泉谷スタートアップ委員長、松下東京都本部長、仲條ジェトロ理事)

キックオフイベントの開会にあたり、経団連の泉谷直木審議員会副議長・スタートアップ委員長は「T-100は経団連スタートアップ委員会が取り組む『スタートアップと大企業の連携促進』の活動のひとつ。世界のスタートアップ、そしてスタートアップ・エコシステムにつながる、このまたとない機会を活用し、各社でオープンイノベーションの定着・本格化を図ってほしい」とあいさつした。続けて、松下隆弘東京都戦略政策情報推進本部長、仲條一哉ジェトロ理事が、それぞれの取り組みやT-100に対する期待を語った。

■ Tokyo Challenge 100(松谷プロジェクトニッポン代表)

松谷プロジェクトニッポン代表

アジア最大級のオープンイノベーションイベント「イノベーションリーダーズサミット(ILS)」を主催するプロジェクトニッポンの松谷卓也代表取締役が、T-100発足の背景について、「世界のスタートアップ・エコシステムから見ると日本は蚊帳の外にある。それでは、日本の強みは何か。それは大企業の本社が世界で最も多く集積する『東京』という場である。大企業が自身の課題や新事業テーマを世界に向けて発信すれば、東京に世界の有望なスタートアップや起業家を呼び寄せ、世界レベルのエコシステムを形成できるチャンスがある。そのように考えてT-100を発足した」と説明。そのうえで、「T-100は、経団連、ジェトロ、東京都と連携のもと、大企業100社が新事業テーマ等を発信して世界各地のスタートアップ数百社からソリューションを収集し、協業に向けた話し合いを進めていくという世界でも類を見ない大規模な協業プログラム。今年10月のILSに連動して実施する。日本経済の再興に向けてT-100にぜひとも参加いただきたい」と出席者にT-100への参加を呼びかけた。

■ 日本企業、海外スタートアップ、海外VCからのスピーチ

その後、東急の福井崇博フューチャー・デザイン・ラボ主事が登壇し、同社が進めている海外スタートアップとのマッチングの様子を紹介した。あわせて、同社の連携先スタートアップであるInnoviz Technologies(イスラエル)のアンドリュー・クラウス氏がビデオ出演し、日本企業およびT-100への期待を述べた。

最後に、シンガポールの政府系ベンチャーキャピタルVertex Holdingsの中村貴樹氏がオンラインで出演、同社が日本企業に注目する背景やコラボレーションのポテンシャルなどについて語った。

◇◇◇

イベント終了後には懇親会を開催。参加者が交流を深めた。

【産業技術本部】

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