経団連のサプライチェーン委員会企画部会(藪重洋部会長)は7月28日、オンライン会合を開催し、現在検討しているサプライチェーンのデジタル化の報告書について審議を行った。審議に先立ち、花王プロフェッショナル・サービスカスタマートレードセンター統合オペレーショングループの依田健治部長から、受注デジタル化の取り組みについて説明を聴いた。説明の概要は次のとおり。
当社ではこの数年、得意先件数の増加に伴い、ファクシミリによる受注件数が増加していた。繁忙期は、出荷運用締め時間に受注入力処理が間に合わない事態も発生し、受注センターの運用コストの増加が大きな課題となっていた。
そこで、受注業務のデジタル化を2017年から開始することとなった。17年に中小企業庁の受発注のデジタル化に関する実証実験に参加した後、18年は首都圏エリア、19年からは全国へとウェブサイトを通じた受注方式に転換。20年には、デジタル化を全社方針として掲げ、現在までに565件の得意先にデジタルによる受注システムを導入してもらっている。
【産業政策本部】