1. トップ
  2. Action(活動)
  3. 週刊 経団連タイムス
  4. 2021年5月27日 No.3500
  5. 早川副会長と片野坂副会長がB7サミット2021に参加

Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2021年5月27日 No.3500 早川副会長と片野坂副会長がB7サミット2021に参加 -G7への共同提言を発出

早川副会長

片野坂副会長

経団連の早川茂副会長、片野坂真哉副会長らは5月11、12日、英国産業連盟(CBI)が主催するG7ビジネス・サミット(B7サミット、オンライン形式)に参加した。同サミットは、G7サミット(6月11~13日、英国・コーンウォール)に先立ち開催されたもの。新型コロナウイルス対応を含むマクロ経済、貿易、デジタル、気候変動・生物多様性の4分野について議論した。概要は次のとおり。

■ 経団連の取り組みと成果

初日(11日)の貿易のセッションでは、早川副会長がDFFT(信頼あるデータ流通)実現に資する質の高い電子商取引協定の重要性を指摘するとともに、過度な補助金に対応するためWTOの補助金に関する協定(補助金及び相殺措置に関する協定)を見直すべきと訴えた。また、自由で開かれた貿易投資環境の整備には、二国間・地域間の経済連携協定も重要だと指摘した。

2日目(12日)のデジタルのセッションで片野坂副会長は、新型コロナの克服にはワクチン接種が欠かせないと述べたうえで、経済の回復に不可欠となる安全な人の移動の再開に向けて、検査結果や健康証明を共通化・デジタル化することが重要だと強調した。

また、片野坂副会長は続く気候変動のセッションにも登壇。経団連の「チャレンジ・ゼロ」の取り組みを紹介するとともに、世界全体でのカーボンニュートラルの早期達成に貢献する旨を表明した。

B7サミット後には、経団連の考え方が反映された共同提言(全体版と貿易・デジタル・気候と生物多様性の各分野の提言)を公表した。

■ ジョンソン首相発言要旨

B7サミットには、G7議長国である英国政府からエリザベス・トラス国際通商大臣をはじめ閣僚3名が、国際機関からはンゴジ・オコンジョ=イウェアラWTO事務局長らが参加した。ボリス・ジョンソン首相は、気候変動のセッションにビデオメッセージを寄せ、「気候変動との闘いは困難な課題であるが、経済的にも多くの機会をもたらす。新たな技術、産業、雇用、投資が必要であり、ポストコロナの繁栄はグリーン革命の上に築かれる。ネット・ゼロに向けた挑戦は、ゼロサムではない。官民で協力していきたい」と訴えた。

■ 今後の取り組み

今年は、10月にG20サミットがイタリアで開催され、11月には第26回気候変動枠組条約締約国会議が英国で、同月末にはWTO閣僚会合が、それぞれ予定されている。今回のB7での議論や共同提言の主張を6月のG7サミットのみならず、B20/G20や関係する国際会議にもつなげていくよう、経団連としても、各国経済団体や政府と連携して取り組んでいく。

B7サミット2021共同提言は経団連ウェブサイトを参照。
http://www.keidanren.or.jp/policy/2021/045.html

【国際経済本部】

「2021年5月27日 No.3500」一覧はこちら