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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2021年6月17日 No.3503 第32期「経団連フォーラム21」開講

山内アドバイザー

経団連事業サービスは5月21日、東京・大手町の経団連会館で、次代を担う経営リーダーの育成を目的とした「経団連フォーラム21」の第32期開講式を開催した。オンライン出席を含めた今期受講者32名と、アドバイザーを務める山内雅喜ヤマトホールディングス会長、寺島実郎日本総合研究所会長、米倉誠一郎一橋大学名誉教授らが出席した。

開講にあたり、山内アドバイザーは、「新型コロナの影響で社会の変化が激しくなっており、予想し得なかったことも起こっている。そのなかで、会社の経営を担っていく皆さんはさまざまな局面で難しい決断を迫られることになる。いかに自分の覚悟や意思を持った決断ができるか、経営者の真価が問われる。そのような覚悟と意思を育む機会として本フォーラムに参加してほしい」とエールを送った。

続いて、寺島アドバイザーは、「コロナ禍にあって、日本はなぜ国産ワクチンを作れないのか。これは日本の総合エンジニアリング能力の弱さを示す象徴的な問題である。日ごろから問題意識を持ち、自分たちは本来抱えている課題を見過ごしていないかと自問する『健全な危機感』を持ってもらいたい」と激励した。

米倉アドバイザーが、「人種、性別、年齢等、多様な働き手から構成される企業は利益率が高いとの研究成果がある。理由の1つとして、そのような企業は事実を謙虚に受け止めて行動に移す傾向があることが挙げられている。本フォーラムにおいて本気で異業種交流を行い、多様性の感覚を養ってほしい」と語った。

開講式には昨年度の修了生も出席し、アドバイスを寄せた。山下真粧子氏(東京海上日動火災保険理事・西東京支店長)は、「フォーラムの講座は、テーマが幅広く講師も各界の第一人者であることから、知的好奇心を大いに刺激する。事前に多数の課題図書を読みこなすのはハードであるが、積極的に受講して完走してほしい」と伝えた。

石野敏明氏(旅工房執行役員)は、「修了して、同期は一生の宝になると実感している。コロナ禍にはあるものの、ぜひ機会をつくって交流を深めてほしい」と述べた。最後に、参加者全員が自己紹介し、同フォーラムに参加するにあたっての抱負などを述べた。

経団連フォーラム21は、毎月1回程度開催し、国際関係、経済、経営、テクノロジー、歴史、文化など広範な分野における第一人者の講演や受講者同士の討議などを実施する。第32期は来年3月に修了する。

【経団連事業サービス】

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