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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2022年11月3日 No.3565 新刊紹介
『習近平政権の国内統治と世界戦略 コロナ禍で立ち現れた中国を見る』
-川島 真・21世紀政策研究所 編著

表紙イメージ

新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、習近平政権は、その封じ込めを含め、いかなる方向を目指して、統治、施策を展開してきたのか。そして、ロシアのウクライナ侵攻に揺れる世界の秩序をいかに認識しているのか――。

折しも、中国共産党は2021年に創立100年を迎えた。また22年の秋、5年に一度の党大会において、習近平総書記(国家主席)の3期目続投が決まった。党大会の冒頭で習近平総書記は、ゼロコロナ政策、共同富裕、台湾統一を強調し、「中国式現代化」という概念を掲げた。この概念をわれわれは、いかにとらえ、理解すべきなのか――。

「21世紀は中国の時代になる」「中国経済、共産党政権はもう限界だ」――。中国に関してさまざまな憶測が飛び交うなか、こうした問いかけへの回答は、ますます困難になりつつある。

本書は、22年以降の中国について、内政、経済などの国内統治、米国との関係、一帯一路など、世界戦略の全体像について、第一線の中国研究者が自らの専門的な見地から分析・透察している。「耳に優しい」中国論とは一線を画しており、読者にとっても、中国発の情報を相対化するうえでも有益であろう。

勁草書房 書籍紹介ページ
https://www.keisoshobo.co.jp/book/b613670.html

【21世紀政策研究所】

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