経団連の観光委員会(菰田正信委員長、新浪剛史委員長、武内紀子委員長)は、10月19日に立教大学、東洋大学、11月2日に東京都立大学と「経団連観光インターンシップ産学合同報告会」を東京・大手町の経団連会館で開催した。
同委員会は、産業横断的な視点をもって観光全体にイノベーションを起こす「高度観光人材」の育成に向けて、2011年度から、観光インターンシッププログラムを運営している。22年度は、11社の参画のもと、3大学49人の学生が受講した。22年度の同プログラムは、(1)受け入れ企業による事前講義(2)インターンシップ(夏季休暇中の5日間)(3)実習経験を今後のキャリア選択に活かしていくためのワークショップ(4)合同報告会――で構成している。
同プログラムの締めくくりの場である合同報告会では、冒頭、今泉典彦観光委員会企画部会長があいさつ。「このプログラムでの経験を活かし、高度観光人材として社会で活躍してほしい」と、受講生への期待を述べた。その後、受講生は多数の企業関係者に向けて、実習先での取り組みやこれまでの学びに基づき、実習先企業への提案や観光産業への提言を報告。企業関係者から、ビジネスの現場経験に基づく指摘・質問に対しても、臆せずに各自の言葉で回答した。「実際の商品企画にもつながり得る内容となっている」など、企業関係者から評価する声が多く上がり、大きな手ごたえを感じるなかで盛況のうちに閉会した。
同委員会は、より効果的なプログラムの運営を目指して、3大学と共に今年度の内容を振り返るとともに、年明けにも新たな参加企業を募集する予定である。
インターンシップ受け入れ企業(11社)は次のとおり(五十音順)。
▽ANA総合研究所▽近畿日本ツーリスト▽コングレ▽サントリーホールディングス▽東京地下鉄▽東武鉄道▽日本駐車場開発▽東日本旅客鉄道▽藤田観光▽三井不動産商業マネジメント▽森トラスト・ホテルズ&リゾーツ
【産業政策本部】