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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2022年12月8日 No.3570 B20バリサミットが開催 -G20首脳に共同提言を手交

G20サミット(11月15~16日、インドネシア・バリ)を控え、11月13、14日の両日、インドネシア商工会議所(KADIN)が主催するB20サミットがインドネシア・バリで開催された。経団連をはじめ、G20各国の経済団体や企業からの参加者の意見を踏まえ、分野別の共同提言を取りまとめ、同サミットでG20首脳に手交した。

カンダニ議長

ジョコ大統領

開会式において、シンタ・ウィジャヤ・カンダニB20インドネシア議長があいさつ。パンデミックをはじめ世界的な危機に直面している今こそ、より包摂的な国際協力の枠組みが必要であり、B20インドネシアは、(1)公平な経済回復に向けたイノベーションの促進(2)中小企業や社会的弱者の包摂(3)マルチステークホルダーを含めた国際協力――に注力し、この1年間取り組んできたと述べた。また、アルシャド・ラシッドKADIN会頭は、多民族国家であるインドネシアこそが、国際協調による世界の分断の回避に向けてイニシアティブを発揮できると強調した。

サミットでは、エネルギー資源、気候変動対策、デジタル化、貿易投資、女性の活躍といった分野について、2日間にわたって14のセッションが行われた。2日目の最後に登壇したインドネシアのジョコ・ウィドド大統領は、パンデミックや食料・エネルギー危機という難しい課題に直面するなか、インドネシアは好調な経済成長を実現してきたと指摘した。資源依存から高付加価値型の経済構造への転換、グリーン経済への移行、中小企業を包摂するかたちでのデジタル化の重要性を挙げたうえで、さらなる成長を目指すと強調した。また、2023年の議長国であるインドが今年の成果を引き継ぎ、G20がより強固な枠組みとなることを期待すると述べた。

23年はインド工業連盟(CII)が議長となり、9月に開催されるG20ニューデリー・サミットに先立ち、夏ごろ、B20サミットを開催する予定である。経団連は、CIIをはじめ、各国経済団体や政府と連携を図り、引き続き自由で開かれた国際経済秩序を推進していく。

【国際経済本部】

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