Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2023年1月26日 No.3576  スタートアップフレンドリースコアリングの取り組みをスタート -全会員に発送/2月24日まで各社の回答を募集

経団連は1月19日、提言「スタートアップ躍進ビジョン~10X10Xを目指して」(2022年3月公表)のフォローアップとして、「スタートアップフレンドリースコアリング」をリリースし、全会員に調査票を発送した。

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同スコアリングは、スタートアップエコシステムの重要な一角を占める大企業の行動変容を目指して、各社がスタートアップにどれだけフレンドリーか、あるいはスタートアップエコシステムにおいて重要な役割を果たしているか、その度合いを見える化する仕組み。各社は経団連会員専用システムに掲載されているスコアリングシートに回答することで、非公開で自社のスコアや分析レポートを受け取ることができる(図表1参照)。

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設問や配点については、21世紀政策研究所において、入山章栄早稲田大学大学院経営管理研究科教授、斎藤祐馬デロイトトーマツベンチャーサポート社長のもと、「スタートアップフレンドリースコアリング検討会」を立ち上げて取りまとめた。評価軸は、「スタートアップへのリソース提供」「スタートアップ事業・人材の取り込み」「スタートアップエコシステムへの事業・人材の輩出」の三つとして、質問は計30問程度となっている。例えば、「スタートアップの製品・サービスの導入障壁を乗り越える仕組みはありますか」「スタートアップのM&A件数は何件ですか」「自社従業員の起業を支援する制度はありますか」などで、スタートアップと本気で向き合って実績を出している企業がより評価される仕組みとなっている(図表2参照)。

今春には、トップスコアの企業を表彰する表彰式を開催するとともに、先進的な取り組みを掲載した事例集を公表する予定である。今後、3年、5年とサイクルを回して、スタートアップフレンドリーな大企業を増やし、スタートアップエコシステムの成長につなげていくこととしている。

初年度は2月24日を締め切りとしており、会員各社においては、可能な限り回答してもらいたい。

問い合わせ先=venture@keidanren.or.jp

【産業技術本部】