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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2023年3月30日 No.3585 大きな夢を持ち、チャレンジしよう -第28回リーダーシップ・メンター・プログラムを開催/西澤審議員会副議長が講演

西澤副議長

経団連は3月6日、会員企業各社の女性役員のさらなる活躍を応援する「経団連女性エグゼクティブ・ネットワーク」の活動の一環として、西澤敬二審議員会副議長(損害保険ジャパン会長)をメンターに迎え、東京・大手町の経団連会館で「第28回リーダーシップ・メンター・プログラム」を開催した。62人の女性役員が出席し、講演を聴くとともに意見交換した。講演の要旨は次のとおり。

■ 人に誠実であれ、仕事に真摯であれ

自らの実体験を通じ、経営者として大切にしている基本的な考え方が三つある。
一つ目は「現場の声を大切にし、お客さまの立場で徹底的に考える」。新人時代の体験から、お客さま、そして、真実の瞬間を生み出す現場を最も大切に考え、行動することが私の原点にある。
二つ目は「当たり前のことを正しくやりきる」。「当たり前」というと足元のことと感じるが、それだけではなく、10年後、20年後の世の中に思いをはせ、バックキャストして今から取り組むことを考え、当たり前のこととしてやり切ることが重要である。
三つ目は「人に誠実であれ、仕事に真摯であれ」。デジタルの時代にあっても、ビジネスの基本は、人と人との信頼関係がベースである。お客さま、上司・部下・同僚あらゆる人に対して誠実でありたい。また仕事に対する真摯さとは、「物事の本質を絶え間なく追究する努力」「実現するまで決して諦めない情熱」「新しいことにチャレンジする勇気」である。

■ 大きな夢、大きな志を持つ

2018年に、デジタル先進国イスラエルのテルアビブを訪問した際、イスラエル建国の父といわれるシモン・ペレス元大統領の「夢を見ない人間に未来はない」というインタビュー記事を知り感銘を受けた。人口四十数万人のテルアビブでは、毎年数千のスタートアップが生まれているといわれている。ものすごいスピードと活力で世界ではチャレンジが続いている。日本も本当に変わっていかなければならない。経営者には、大きな夢や志を持ち、失敗の山を築くぐらいの勇気と行動力が、今、求められている。同時に、社員たちが、大きな夢や志を持てるような環境を整備することも、経営者にとって大切なことである。

■ 雲外蒼天の心持ちで

人は活力や笑顔にあふれる人についていきたくなるものである。リーダーとして、どんな試練や難局にあっても、明るく活力に満ちあふれていてほしい。

リーダーとして、「物事の本質を絶え間なく追究する努力」と「その能力を磨き上げていくための自己研鑽」に努め、まさに「雲外蒼天」の心持ちで、自分らしいリーダーシップの発揮を期待したい。

◇◇◇

講演後、リーダーシップやその心構えなどについて活発な意見交換が行われ、西澤副議長から多岐にわたるアドバイスが送られた。

【ソーシャル・コミュニケーション本部】

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