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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2023年4月6日 No.3586 「質の高いインターンシップに関する意向調査結果」を公表

経団連と国公私立大学のトップから成る「採用と大学教育の未来に関する産学協議会」(産学協議会、座長=十倉雅和経団連会長、大野英男就職問題懇談会座長)は、2022年4月に取りまとめた21年度報告書「産学協働による自律的なキャリア形成の推進」において、産学が協働して行う学生のキャリア形成支援活動を四つのタイプに類型化し、とりわけ、就業体験を必須とすることなど五つの要件を満たす質の高いインターンシップ(タイプ3=汎用的能力・専門活用型、タイプ4=高度専門型)を推進していくことで合意した。この合意に基づき、質の高いインターンシップを核とする学生のキャリア形成支援活動を23年度から実施する予定である。

そこで、経団連会員企業を対象に、(1)22年度におけるインターンシップの実施状況(2)質の高いインターンシップの実施予定(3)ジョブ型研究インターンシップ(4)インターンシップ以外のキャリア形成支援活動――など、各社における質の高いインターンシップの取り組み状況等について調査し、3月23日、「質の高いインターンシップに関する意向調査結果」を公表した。275社から回答を得た。概要は次のとおり。

■ タイプ3に該当するプログラムの実施予定(図表1)

図表1 タイプ3に該当するプログラムの実施予定

(図表のクリックで拡大表示)

タイプ3に該当するプログラムの実施予定について、「すでに実施している」と回答した企業は37%(102社)、「23年度より実施予定(検討中を含む)」と回答した企業は19%(52社)であり、これらを合わせて23年度に実施予定(検討中含む)とする企業は約6割(154社)に上った。このうち、23年度実施予定分に関しては、学生の適性や汎用的能力を重視する「汎用的能力活用型(5日~2週間)」が140件(71%)、より専門性を重視する「専門活用型(2週間以上)」が57件(29%)だった。また、実施予定時期については、学部3年の夏休み・修士1年の夏休みが最も多かった。

■ キャリア形成支援活動の実施状況(図表2)

図表2 インターンシップ以外のキャリア形成支援活動実施の有無

(図表のクリックで拡大表示)

インターンシップ以外のキャリア形成支援活動(タイプ1=オープン・カンパニー、タイプ2=キャリア教育)についても、8割以上(226社)の企業が、実施中もしくは23年度以降に実施予定としている。

産学協議会は、引き続き、質の高いインターンシップを核とする4類型の普及を推進していく。

【SDGs本部】

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