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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2023年4月6日 No.3586 第33期「経団連フォーラム21」修了式を開催 -第33期生34人が10カ月間の研修を修了

次代の経営者育成を目的として経団連事業サービス(十倉雅和会長)が提供する年間研修「経団連フォーラム21」(チーフアドバイザー=十倉会長)の第33期が修了した。3月17日、東京・大手町の経団連会館で開催された修了式には第33期生34人全員が出席。修了スピーチでは、おのおのが2022年5月30日の開講以来10カ月にわたる研修を振り返るとともに、同フォーラム参加を通じて確認した自身の「志」の実現に向けてさらなる飛躍を期すとの決意を示した。同フォーラムのアドバイザーを務める山内雅喜ヤマトホールディングス特別顧問、寺島実郎日本総合研究所会長、米倉誠一郎法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科教授が出席し、第33期生に祝辞と激励の言葉を贈った。

山内アドバイザー

■ 山内アドバイザー

VUCA(Volatility,Uncertainty, Complexity, Ambiguity)と呼ばれる今の時代を生き抜くうえで大事なことは、「ハイブリッド化」と「ダイバーシティ」である。変化が激しいなかでは、相対する二つのいずれかに偏るのではなく、ハイブリッド化、すなわち双方の視点や考え方を持つとの意識を高める必要がある。さまざまな人と交流し、多様な視点を理解することで自身のダイバーシティを進めることも必要だが、これは、自身の価値基準や考え方の機軸を確立することでもある。皆さんの今後の活躍を期待する。

■ 寺島アドバイザー

人は誰しも、40代から50代に差しかかる時期に「中年の危機」に直面し、自分はこのまま生きていってよいのかと自問自答する。自身の使命感に目覚めることと、自身を変える出会いを得ることの二つしか、この危機を脱する方策はない。皆さんはこのフォーラムに参加したことでどちらも手に入れたものと思う。これからも良き出会いを得て、自らの使命感に従って社会での役割を果たしながら、充実した人生を送ってもらいたい。

■ 米倉アドバイザー

22年5月の開講式で、私は「今の日本の国際的地位の低下を引き起こしたA級戦犯は君たちだ。変わらないことは悪であり、行動に移さなければ学ぶ意味はない」と話したが、わが身を振り返り、私自身もA級戦犯であったことに気づいた。反省し、SDGsを推進できる人材を育成する学校の設立という新たな挑戦を始めた。皆さんも、「可もなく不可もなく」進むことは「不可」との認識を持ってこれからも行動し、変わり続けてもらいたい。

◇◇◇

「経団連フォーラム21」は、多岐にわたる内容の座学講座をはじめ、グループ討議・全体討議を行う「合宿講座」や「福島フィールドスタディ」「シアターラーニング」「文化講座」など多彩なプログラムを提供している。講座・プログラムを通じて、参加者は企業や業種の枠を超えて相互に研鑽を積み、経営者に求められる広い視野と深い思考、物事を俯瞰してとらえる力を身につけるとともに、未来につながる人脈を形成している。1990年の開講以来970人に上る人材を輩出し、経団連会員企業のトップに就任した修了生もいる。
第34期は5月29日に開講予定で、現在参加者を募集している。対象は経団連会員企業の役員・部長クラスで、定員は30人。参加申し込み、問い合わせは、経団連事業サービス研修グループ(電話 03-6741-0042)まで。

23年度/第34期経団連フォーラム21
https://www.keidanren-jigyoservice.or.jp/seminar/cat3/21/aca69208b235eec5ee522fea161d818bb91c329c.html

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