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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2023年7月13日 No.3598 UWC派遣奨学生の激励会を開催 -15人の高校生が世界へ

派遣生と懇談する小路会長

経団連が事務局を務めるユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)日本協会(会長=小路明善アサヒグループホールディングス会長)は6月12日、東京・大手町の経団連会館で、今夏から世界各地のカレッジ(高校)に留学する2023年度UWC派遣奨学生の激励会を開催した。新派遣生と保護者、小路会長をはじめとする協会役員、赤林富二卒業生会会長およびUWC卒業生、企業の支援者、派遣先の国・地域の大使館関係者ら約90人が出席した。

冒頭、小路会長は派遣生に対し、留学中の心構えとして、(1)心身の健康に気をつけること(2)家族や先輩、奨学金支援企業等への感謝を忘れないこと(3)現地で異文化に触れて多くのことを吸収すること――を挙げた。特に、「人間の成長=多くの価値観や個性を身につけること」として、自分と異なる人と触れ合い、意見交換を繰り返し、自分の意見を伝えるサイクルを繰り返してほしいとアドバイスした。さらに自身が座右の銘としているフィリップ・マーロウの名言「人間は強くなければ生きていけない、優しくなければ生きる資格がない」に触れ、「強さと優しさの両方を心にとどめてほしい」と激励した。

続いて登壇した赤林氏は、卒業後も世界中の同期生との絆が続いているという自身の経験から、UWCで培った縁を大切にしてほしいと語った。

その後、全派遣生が支援者への感謝やカレッジ生活における抱負を語るとともに、同期生や先輩等と交流を深めた。

23年度の派遣生15人は、世界9カ国・地域(イギリス、カナダ、イタリア、アメリカ、香港、ノルウェー、オランダ、ドイツ、日本)のカレッジで学ぶ。

【SDGs本部】

グローバル人材の育成に向け、高校生の留学に支援のお願い

UWC(本部=ロンドン)は、国際バカロレア課程に基づく教育を通じて国際感覚豊かな人材を育成する民間教育機関で、世界各国のUWC国内委員会が選考した高校生を、傘下のカレッジで2年間受け入れる。経団連は、1972年の「UWC日本協会」設立以来、グローバル人材育成の趣旨に賛同し、同協会の事務局を務めている。

これまでに703人が各カレッジに派遣され、卒業後は国内外の大学を経て、大手企業、日本政府、国際機関等に就職し、幅広い分野で国際的に活躍している。

カレッジ生活を支える奨学金は、UWCの趣旨に賛同する経団連会員企業ならびに個人からの寄付金等を原資としている。賛同企業や個人からの寄付を募集しており、ぜひとも協力をお願いしたい。

詳細は、UWC日本協会のウェブサイトを参照。
https://www.keidanren.or.jp/japanese/profile/UWC/index.html

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