
アイルランガ大臣(右)と柿木委員長
経団連の柿木真澄日本・インドネシア経済委員長は5月8日、東京・大手町の経団連会館で、インドネシアのアイルランガ・ハルタルト経済担当調整大臣と懇談した。懇談に先立ち柿木委員長は、2025年春の叙勲でアイルランガ大臣が、日本とインドネシアの経済関係強化への長年にわたる功績により旭日重光章を受章したことに祝意を述べた。その後の意見交換の概要は次のとおり。
柿木委員長は、まず、日インドネシア両国が、経済関係を深化させるとともに、首脳の訪問などを通じて長きにわたり良好な関係を築いてきたことを指摘した。そのうえで、米国による関税措置などにより世界経済が不安定性を増すなかで、両国は、ルールに基づく自由で開かれた国際経済秩序の維持・強化に向けて一層連携すべきであると強調。インドネシアの環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)加入申請を歓迎すると述べた。
アイルランガ大臣は、グローバルサプライチェーンが分断されつつある今、日インドネシア両国を含むインド太平洋地域を中心に、共通の理解と信頼関係を持つ国々が結束することが重要であると指摘した。そのうえで、両国間の貿易・投資は年々拡大しており、日本企業によるさらなる投資拡大に期待を示した。今後も、国内法規制の透明性向上など、投資環境の改善に積極的に取り組み、日本との連携をさらに深めていきたいと述べた。
【国際協力本部】