経団連は７月２８日、東京・大手町の経団連会館で邱勇清華大学学長講演会（司会＝伊藤雅俊経団連審議員会副議長）を開催した。約７０名が参加し、邱学長から、グローバル化に伴う高等教育の課題と機会について聞いた。

邱学長は、グローバリゼーションが深化するなか、高等教育機関は、国際的な大学間・企業間競争や公共支出・資源をめぐる競争、従来型教育システムの限界、グローバル人材への社会的要請の高まり等に直面していると指摘。同時に、高等教育機関にとって、グローバル化はイノベーション能力のさらなる向上や教育・研究分野での国際協力の強化、グローバルな人材・リソースの確保等を通じて、国際的な影響力を高めるチャンスであり、清華大学としても、教育モデルや研究モデル、人事制度等の総合的な改革を通じて、グローバル化への対応を進め、世界トップクラスの大学を目指すと述べた。

また、日本との関係については、清華大学日本研究センターの活動をはじめ、学界や企業との連携が進んでいることを紹介。そのうえで、清華大学は今後もさまざまな面で日本との交流を深め、両国間の協力や交流に一層大きな役割を果たすために努力したいと抱負を語った。

【国際協力本部】