1. トップ
  2. Action(活動)
  3. 週刊 経団連タイムス
  4. 2019年2月14日 No.3396
  5. メルカリの小泉社長から同社の戦略や将来構想について聞く

Action(活動) 週刊 経団連タイムス 週刊 経団連タイムス 2019年2月14日 No.3396 メルカリの小泉社長から同社の戦略や将来構想について聞く -起業・中堅企業活性化委員会

講演する小泉メルカリ社長

経団連は1月28日、東京・大手町の経団連会館で起業・中堅企業活性化委員会(泉谷直木委員長、根岸修史委員長、立石文雄委員長)を開催し、メルカリの小泉文明社長兼COOから、同社の戦略や将来構想について説明を聞いた。概要は次のとおり。

■ メルカリのミッション

当社は2013年に創業。ミッションとして「新たな価値を生み出す世界的なマーケットプレイスを創る」を掲げている。現在、世界中で数多くのモノが捨てられているが、半面、それを欲する人もいる。そのギャップをテクノロジーでつなぐのがメルカリの役割である。

■ 創業からCtoC市場国内トップまで

スタートアップの経営は車の運転に例えられる。左の車輪がプロダクト、右の車輪がPR/マーケティング。燃料は資金。運転手は人事。通常、インターネットサービスではプロダクトの作成は3カ月もあれば十分だが、当社は5カ月かけて左の車輪に注力した。その後、調達資金の大部分を使ってテレビCMやサポート拠点設置を行い、右の車輪を強化し、GMV(総流通総額)やユーザー認知で一気にトップに躍り出た。かつて競合は10社以上存在したが、今は1社のみである。

■ 成功・成長の理由

メルカリのユーザー体験には3つの特徴がある。第1に「簡単」であること。簡単・快適な操作で誰でも売って配送できる。第2に「安全・安心」であること。住所を知らせずに配送できる匿名配送技術を採用している。第3に売り手と買い手のコミュニケーションを含めて「楽しい」ことがある。

さらに、時代背景として、所有から利用・循環型へとマインドセットが変化しており、若い人を中心に中古品への抵抗が薄らいでいることや、もったいないという気持ちを抱えたユーザーの欲求を満たすという側面も成長の背景にある。

■ グローバル展開

14年9月には、米国でサービスを開始している。ダウンロードランキングで、一度だけ3位まで上がったが、オペレーションがパンクしたため、全プロセスを見直すとともに、フェイスブックでVice Presidentを務めていたジョン・ラーゲリンに加わってもらった。USオフィスは報酬体系や働き方などを西海岸仕様にするなど工夫をしている。

■ メルカリエコシステム構想

メルカリIDをハブとしたエコシステムの形成を目指している。その中心となるのは「お金」である。メルカリで得た「売上金=お金」を飲食、eコマース、金融商品などさまざまなかたちで使えるようにしていきたい。

今はテクノロジーによって個人がエンパワーされていく社会である。SNSやCtoCが拡大し、中央集権型から分散型へと社会構造が変化している。そのなかで、テクノロジーの台頭による負の部分にどう向き合うのかも、メルカリとして考えていきたい。

【産業技術本部】

「2019年2月14日 No.3396」一覧はこちら

「週刊 経団連タイムス」一覧はこちら