Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2019年11月14日 No.3431  「北経連・四経連・道経連・経団連共催マッチング・ワークショップ」を開催 -北陸・四国・北海道地域とのビジネスマッチングを推進

あいさつする浅野審議員会副議長

経団連は10月30日、東京・大手町の経団連会館で北陸経済連合会(北経連、久和進会長)、四国経済連合会(四経連、佐伯勇人会長)、北海道経済連合会(道経連、真弓明彦会長)との共催によるワークショップ(WS)を開催した。同WSは、各地域における中核的な企業・研究機関等が有する製品・サービス等を経団連会員企業に紹介、マッチングを図ることで地域経済の活力向上につなげることを目的とするもの。昨年に続き2回目となる今回は、道経連が初めて加わり、各経連が推薦する企業・大学・自治体・研究機関等18社・団体が参加。延べ約140名の参加者に対し、プレゼンテーションとあわせて個別相談も実施した。

冒頭、主催者を代表して経団連の浅野邦子審議員会副議長・地域経済活性化委員長があいさつ。「地域にはきらりと光る製品・サービス等があるにもかかわらず、首都圏の企業には知られておらず、販売・連携等の機会をうまくつかめずにいるケースも多い。今回のWSを有意義に活用してほしい」と、マッチングへの期待を示した。

続いて、各地域の企業・大学・自治体・研究機関から、技術・サービス・研究成果等についてプレゼンテーション形式で発表(図表参照)が行われた。並行して、別室で参加者との個別相談を実施し、具体的な連携方策等について密度の濃い議論が交わされた。

経団連は、地域経済の活性化はわが国経済の持続的成長に不可欠であるとの認識のもと、同WSの開催をはじめとする各経連との連携をさらに深化させ、イノベーションの創出につなげていく。

発表企業・大学・自治体・研究機関と各提案概要一覧

<北経連>
北陸先端科学技術大学院大学 「産業界と連携した博士人材育成の取組」
「地域連動型イノベーション創生システム『Matching HUB』事業の推進」
立山科学工業 「パルノン(PALNON)サラウンドビューシステム」
「ツインパル(Twin-PAL)ハーベスティングロボット」
ホクショー 「垂直搬送システム(Vertical Transfer System)~“ESG投資”と“BCP対応”での活用方法について」
「バラ物自動仕分けPAS(Peace Assorting System)~“人手不足”と“働き方改革”への対応について」
ほっとリハビリシステムズ 「介護予防に関するソフトの共同開発」
「地方都市での地域包括ケア事業の拡大」
福井県鯖江市 「『SDGs未来都市』『自治体モデル事業』『科学技術イノベーションによる地域社会課題解決(DESIGN i)』の事業に関する企業との連携」
<四経連>
セキ 「環境対応パッケージとしての『水性フレキソ印刷』」
大豊産業/土井製作所 「インフラ設備における防災対策商品」
四国総合研究所 「無線式振動モニタリングシステム『Swing Minder』」
日進機械 「赤外分光技術を用いた現場型社会基盤診断システム」
パル技研 「重要インフラにおける侵入監視センサ」
<道経連>
試作・実証・製造プラットフォーム事務局 「北海道内における商品開発・製造のサポート体制のご紹介」
エア・ウォーター十勝食品 「北海道十勝産の野菜を主原料とした食品加工商品の提供」
春雪さぶーる 「廃棄ロスの無い商品の企画開発」
チトセ浜理薬品 「野菜、果実濃縮液の受託製造」
白石ゴム製作所/トライ・ユー 「テロ等重要警備対策に適応する『寒地型簡易車両侵入阻止柵』HERCULES(ヘラクレス)」
北海道大学 「超音波を用いたリアルタイム非侵襲インライン液体物性診断技術」

【産業政策本部】