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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2024年1月1日 No.3619 バーナム・英国グレーター・マンチェスター市長と懇談

バーナム市長(左)と清水部会長

経団連の清水章ヨーロッパ地域委員会企画部会長は12月8日、東京・大手町の経団連会館で、英国グレーター・マンチェスター市のアンディ・バーナム市長ならびにベブ・クレイグ市議会議長らと懇談した。バーナム市長らの発言概要は次のとおり。

当市は、英国全体としての目標を前倒しし、2038年カーボンニュートラル(CN)実現を掲げ、野心的に取り組んでいる。国全体として50年にCNを達成するためには、いくつかの都市が先行して達成する必要がある。また、脱炭素化に取り組むうえで、雇用の創出、経済成長の実現とも両立させることが重要である。かつて産業革命を主導した産業都市として、今度はネットゼロ社会への移行を牽引していきたい。具体的なプロジェクトの一つとして、マンチェスターからリバプールまで走るマンチェスター船舶運河を活用して新たに水素パイプラインを整備し、イングランド北西部の工業地帯に水素を輸送する計画を進めている。水素の製造過程で発生するCO2はCCS(二酸化炭素回収・貯留)技術で回収する予定である。

また、都市間の協力を進めており、日本では大阪市と協力覚書を締結し、グリーン分野における連携を進めている。すでに複数の日本企業が進出しており、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)といった機会も活用しながら、当市への投資機会やビジネス環境をアピールすることで、日本企業との関係を拡充していきたい。

【国際経済本部】

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