
セジュルネ氏(左)と髙島副会長
経団連の髙島誠副会長・ヨーロッパ地域委員長は9月16日、東京・大手町の経団連会館で、ステファン・セジュルネ欧州委員会上級副委員長と懇談した。セジュルネ氏の発言概要は次のとおり。
われわれは経団連との対話を重要視している。経団連には、特に日EU経済連携協定(EPA)の交渉で力添えいただいた。
不安定で先行きが見えない世界で、EUと日本は共通の課題に直面している。
日本は経済安全保障に早くから取り組んできた。日EUの交流を増やすには、セキュリティや持続可能性の基準を統一していく必要がある。EUは、共に民主主義国で法治国家である日本との協力関係をさらに拡充したい。EUでサプライチェーンについて検討する際、日本は常に有力な候補に挙がっている。
EUと日本が協力してグローバルスタンダードを整備することも有用である。経済安全保障の観点から安全な製品を標準化すれば、企業は安心してその製品を使用できる。
EU27カ国は4.5億人の人口を抱えており、購買力が高く、大きな市場を持っている。今は27カ国ごとに規制が異なっているが、28番目の市場として単一市場をつくり、海外からの投資を呼び込みたい。
共に法治国家で民主主義国である日EUのパートナーシップの価値は増している。国際貿易等でルールを守りたい国同士が協力することは重要である。日本との協力をさらに深めたい。経団連とまた意見交換したい。
【国際経済本部】