ハン大臣(中央)、髙島副会長(左)、東原副議長(右)
経団連の髙島誠副会長・ヨーロッパ地域委員長、東原敏昭審議員会副議長・同委員長、齋藤洋二同企画部会長は9月24日、東京・大手町の経団連会館で、スロベニアのマティヤジュ・ハン経済・観光・スポーツ大臣と懇談した。ハン大臣の発言概要は次のとおり。
自由貿易には、平和と秩序が必要である。先日スロベニアで開催したブレッド戦略フォーラムで世界貿易機関(WTO)のンゴジ・オコンジョ・イウェアラ事務局長が言及したとおり、現下の貿易戦争は誰のためにもならない。
日本との貿易・投資関係にはさらなる拡大の余地がある。スロベニアは中東欧市場への入り口に当たり、欧州市場にアクセスするための物流拠点になれる。
地理的な要因に加え、労働者の教育水準が高いことや安全なことも利点である。医薬品の製造拠点が集積しており、自動車製造業も発展している。欧州製の自動車でスロベニア製の部品を使っていないものはない。
デジタル化も推進している。スーパーコンピューターの開発には、EUからの5000万ユーロを含め、1億5000万ユーロを投じている。AIを搭載したロボットが工場の製造工程で作業を補っている。
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)では、スロベニアの文化を紹介している。文化や観光を通じた交流は、二国間の経済交流を下支えする。
スロベニアは日本の投資を受け入れる準備ができている。両国は友好関係にある。二国間関係がさらに深化することを祈念している。
【国際経済本部】
