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月刊 経団連

月刊 経団連2019年6月号

特集 スタートアップと共創する未来

巻頭言

人々の交流を促進しイノベーションを創出する街づくり

菰田正信 (経団連審議員会副議長/三井不動産社長)

街づくりの主役は、建物ではなく、「人」である。 街は「訪れる人」「住む人」「働く人」に新しい価値を提供するものでなくてはならない。そして、その価値を生み出す中心となるのも、「人」である。人々が交流することで、新しいアイデアやビジネスが創出される。

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特集

スタートアップと共創する未来

現在、IT・ソフトウエア系を中心に多くのスタートアップが創業し、消費者向けから産業向けまでさまざまなサービス・製品を提供している。大企業側もオープンイノベーション志向が高まっており、スタートアップを取り巻く環境は充実の一途をたどっている。他方、米国や中国等のスタートアップ先進国と比較すると、評価額10 億ドル以上の未上場企業、いわゆるユニコーン企業の数やリスクマネーの規模はいまだ大きく劣っており、わが国のベンチャー・エコシステムをステージアップさせることが必要である。
経団連では、そうした問題意識のもと、提言「Society 5.0 実現に向けたベンチャー・エコシステムの進化」を取りまとめた。同提言では、明確なビジョンのもとで課題解決・価値創造に取り組むスタートアップこそがSociety 5.0 を担う存在であるとの期待をうたうとともに、ベンチャー・エコシステムの進化に向けて大企業のオープンイノベーションの定着・本格化が重要であると主張している。
本座談会では、未来に向けて挑戦するスタートアップの取り組みを紹介するとともに、各社が抱える実務的な課題、大企業との連携などについて議論を行う。

座談会:スタートアップと共創する未来

  • 泉谷直木 (経団連審議員会副議長、起業・中堅企業活性化委員長(当時)/アサヒグループホールディングス会長兼取締役会議長)
  • 青柳直樹 (メルカリ取締役、メルペイ代表取締役)
  • 髙橋 誠 (経団連起業・中堅企業活性化委員会企画部会長(当時)/KDDI社長)
  • 端羽英子 (ビザスク代表取締役CEO)
  • 後藤勝也 (AZX総合法律事務所マネージングパートナーCEO・弁護士)
  • ■ スタートアップを取り巻く環境の変化と取り組み
  • スタートアップはSociety 5.0の時代を担う存在
  • ■ 大企業×スタートアップ共創における未来と課題
  • 信頼感と人のアセット解放が必要
  • 大企業側にオープンイノベーションの担当役員が増えてほしい
  • ベンチャーのスピード感に大企業は応える体制を
  • 化学反応を期待して経営者はリスクを取る覚悟を
  • 大企業側の担当者もベンチャー志向の情熱を
  • オープンマインドでスタートアップ経営者とコミュニケーションしたい
  • 若手執行役員を増やし権限委譲をしていく
  • ■ ベンチャー企業のエグジットをどのように考えるか
  • IPOしか選択肢がなかった
  • IPOかM&Aか二者択一で考えるのはよくない
  • ■ ベンチャー・エコシステムの進化に向けて
  • 大企業からベンチャーへ、ベンチャーから大企業へ、人の流動性が必要
  • 領域を特化して支援に取り組む
  • 景気が悪くなっても継続できる支援体制を
  • ダイバーシティ&インクルージョンをベンチャー・エコシステムのなかに組み込む
  • ともに手を携えて共創する関係を構築したい

【対談】
企業主導によるヘルスケア・エコシステムの構築

PDF形式にて全文公開中

2018年4月に開所した、企業主導型のサイエンスパークである湘南ヘルスイノベーションパーク(以下、湘南アイパーク)。同施設には、ヘルスケアにかかわるさまざまな業種・規模の企業、大学や研究機関等が集結し、エコシステム形成に向けて先駆的な取り組みが進んでいる。
今般、立石起業・中堅企業活性化委員長が訪問、視察した後、湘南アイパークの藤本ジェネラルマネジャーとオープンイノベーション推進に関する課題やヘルスケアの将来像など、幅広に意見交換を行った。

 立石文雄(経団連起業・中堅企業活性化委員長(当時)/オムロン会長)
 藤本利夫(武田薬品工業 湘南ヘルスイノベーションパーク ジェネラルマネジャー)

  • オープンイノベーション推進に向けた「場」づくり
    ―具体的な仕組みと課題
  • さまざまな課題を解決へと導くChallenge
  • マインドセットのためには「出島」戦略が重要
  • ヘルスケアの将来像

三井不動産のベンチャー共創事業とライフサイエンス・エコシステム構築の取り組み
 菅原 晶(三井不動産ベンチャー共創事業部長)
 三枝 寛(三井不動産ライフサイエンス・イノベーション推進部長)

  • 新産業創造を目的としたオープンイノベーション/ベンチャーエコシステムの確立
  • 日本橋ライフサイエンス・イノベーション事業の推進

大企業における出島戦略について
―成功のための要件とは
 伊佐山 元(WiL創業者CEO)

  • 加速する出島拠点設立の動き
  • 出島を活用したイノベーションの鍵

理系アントレプレナーと神戸大学発ベンチャー
―急成長イノベーション・バイオベンチャーの創出とベンチャー・エコシステムの構築に向けて
 山本一彦(神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科教授)

  • 理系アントレプレナーの重要性
  • 神戸大学発バイオベンチャーの創出
  • ベンチャー・エコシステムの構築に向けて

ディープテックベンチャーの振興
 永田暁彦(リアルテックファンド代表/ユーグレナ副社長COO)

  • テックベンチャーのメッカは日本に
  • 世界で勝てる日本の技術領域はリアルテック

リスクマネー供給拡大におけるCVCの貢献
 仮屋薗聡一(日本ベンチャーキャピタル協会会長)

  • 機関投資家からリスクマネー獲得を
  • 事業会社とスタートアップとの協業が進展
  • ブームで終わらせないために

オープンイノベーションによって、スタートアップと共棲する
 鮫島正洋(弁護士)

  • 大企業側に疑問符が付くケース
  • 「ベンチャーファースト」の大企業は長期的には繁栄

相乗効果を生み出す日本とイスラエル
 ノア・アッシャー(駐日イスラエル大使館経済部経済公使)

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一般記事

【提言】
日本を支える電力システムを再構築する

http://www.keidanren.or.jp/policy/2019/031.html
 中西宏明(経団連会長)

  • 「4つの危機」と電力投資の停滞
  • 課題解決に向けた改革の方向性

【提言】
Society 5.0の実現に向けた「戦略」と「創発」への転換

http://www.keidanren.or.jp/policy/2019/034.html
 山西健一郎(経団連副会長、未来産業・技術委員長(当時)/三菱電機特別顧問)
 畑中好彦(経団連審議員会副議長、未来産業・技術委員長(当時)/アステラス製薬会長)
 小野寺 正(経団連未来産業・技術委員長(当時)/KDDI相談役)

  • 研究開発の現状と課題
  • 政府研究開発投資の目指すべき方向
  • 戦略的研究
  • 創発的研究

【提言】
2040年を見据えた社会保障の安心確保に向けて

http://www.keidanren.or.jp/policy/2019/033.html
 鈴木茂晴(経団連審議員会副議長、社会保障委員長(当時)/大和証券グループ本社顧問)
 鈴木伸弥(経団連社会保障委員長/明治安田生命保険会長)
 櫻田謙悟(経団連社会保障委員長(当時)/SOMPOホールディングスグループCEO)

  • 医療・福祉サービス改革を通じた生産性の向上
  • 健康寿命のさらなる延伸
  • 将来の医療・介護ニーズの変化を見据えた取り組み
  • 持続可能な社会保障の確立に向けて

ビジネスモデルで先行し、現場力勝負へ持ち込む! これからの品質経営
 坂根正弘(日本科学技術連盟会長/品質経営懇話会委員長/コマツ相談役)

  • トップの意識改革担う「品質経営懇話会」
  • トップが足を運ぶだけで変わる現場の姿
  • 品質問題も懇話会の議論も根っこは同じ
  • 品質経営は「企業存在価値の最大化」
  • 懇話会を社外取締役育成の場にも
  • 「中間報告書」を4月に公開

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