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月刊 経団連 株式会社アンビスホールディングス

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資本金 15億4,090万円
設立 2016年10月
事業子会社である株式会社アンビスは2013年9月に設立
従業員数 1,080名(2020年4月末現在)
本社所在地 〒104-0031 東京都中央区京橋1-1-1 八重洲ダイビル2階
事業内容 有料老人ホーム、訪問看護、訪問介護、居宅介護支援、障害福祉サービス(居宅介護等)、コンサルティング、その他付随事業
URL https://www.amvis.co.jp/

当社は、医療施設型ホスピス「医心館」の全国展開を主軸とする医療ベンチャー企業である。療養先が見つからず“医療ケア難民”となりやすい方々の受け入れに特化した医心館は、高いニーズを受け、急成長を続けている。創業から7年間で、施設数は25施設、従業員数は1080人を数えるまでに至った(2020年4月現在)。

医心館を例えると、在宅医療を担う外部の主治医に医師機能をアウトソーシングした慢性期・終末期の“病床”のような施設である。入居対象者は、(1)がん末期、(2)人工呼吸器装着、難病、(3)入退院を繰り返し他施設での受け入れが困難、(4)看取り対応 ─といった医療ケア依存度の高い方々である。

そうした方々に最期まで安心して過ごしていただくため、多数の看護師・介護士を配置して24時間365日のきめ細かなケアを提供している。医心館の看護師数、介護士数を合わせると入居者数と同程度であり、看護師の配置は、病院病床に劣らないレベルである。

当社の業績は順調に推移しており、2020年9月期上半期(2019年10月~2020年3月)は、売上高40億8200万円、営業利益9億9400万円だった。今後は、医心館事業を永続的かつ安定的な収益基盤としつつ、地域医療再生事業により一層取り組み、医療という業種を健全な競争原理の働く成長産業へと昇華させたい。そして飛躍的に進歩するであろう未来医療の恩恵を一人でも多くの国民が享受できるような社会保障基盤の構築の一助になりたいと考えている。

医療・介護の分野で新たな潮流を創生する


柴原 慶一
アンビスホールディングス 社長

私は大学医学部を卒業後、生命科学分野の研究者として約20年間のキャリアを積んでから事業家に転身しました。当社の医心館事業のヒントとなったのが、医療過疎地の病院で勤務したときの経験です。私が医師として夜間当直に当たっていても、病棟から呼ばれることはほとんどありません。症状が比較的安定している慢性期の患者さんは、看護師がしっかりと見守っていれば、医師が常駐して管理する必要はないと感じました。
そこから、医療行為については外部の医師に委託して訪問診療してもらい、他方、看護配置を手厚くした在宅医療の“シェアリング病床”にすれば、医療ケア依存度の高い方でも安心して療養を続けることができる。そのようなアイデアが、現在の医心館につながりました。
当社は2013年の設立以来、順調に規模を拡大しています。今後も医心館事業に加え、新規事業を通してさらなる成長を図りたいと考えています。
経団連会員の皆様には、ご指導ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申しあげます。

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