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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2013年6月6日 No.3133 ズマ南ア大統領と懇談/両国経済協力で意見交換

ズマ大統領(右)と米倉会長

経団連は3日、東京・大手町の経団連会館にTICAD V出席のため初来日したジェイコブ・ズマ南アフリカ大統領および同行の閣僚・経済界代表を招き、両国経済協力に関する懇談会を開催した。

冒頭あいさつで米倉弘昌会長は、最先端の技術やノウハウを活用した協力を進め、南アとの経済関係を強化したいと述べた。続いて坂根正弘副会長、小島順彦副会長、加瀬豊サブサハラ地域委員長が、人材育成、インフラ整備等での協力について提案を行った。

その後ズマ大統領が次のとおり発言した。

南アは1994年の民主化以降、貧困、失業等、不平等の克服を目指し、上水道、電力、住宅等の提供に努めており、国民の勤勉さや開発パートナー国のおかげで改善することができた。特に20万人の雇用と人材育成を提供する日本企業は、南ア経済の一端を担っている。

南アはアフリカ大陸の全GDPの25%を占め、また、アフリカ最大のヨハネスブルク証券取引所や先進的金融部門を有し、人口構成も若く、ビジネスに適している。今後は国家開発計画に沿って、良好な労使関係を確立し、2030年までに経済規模の3倍増と1100万人以上の雇用創出を行う。

そこで南アを製造業センターとするため、インフラ、農業、鉱業・選鉱、製造業、グリーン経済、観光の6分野に投資誘致を進めたい。投資家にはできる限りの支援を行う。日本経済界の皆さんには、投資機会を探すため南アを訪問してほしい。

◇◇◇

ズマ大統領退席後、両国経済界代表とデービス貿易産業大臣との間で、再生エネルギー、ICT、人材育成等の協力をめぐり意見交換を行った。

【国際協力本部】

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