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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2013年7月25日 No.3140 2013年度防衛生産委員会総会開催 -「防衛計画の大綱の見直しについて」防衛省の西事務次官が講演/わが国の安全保障環境など説明

講演する西事務次官

経団連は4日、東京・大手町の経団連会館で防衛生産委員会(大宮英明委員長)の2013年度総会を開催し、収支決算報告、今後の活動計画や予算および大宮委員長の再任が報告された。また、防衛省の西正典事務次官から「防衛計画の大綱の見直しについて」をテーマに講演が行われた。

講演ではまず、西事務次官自身の職務上の経験談等も交えながら、冷戦崩壊がもたらした国際的な安全保障環境の変化について説明したうえで、エネルギー資源等が国家間の関係に与える影響等についての分析等を披露した。

また、オバマ大統領が6月に行ったベルリンでの演説、同大統領と中国の習近平国家主席との会談といった最近の国際政治上のイベント等にも言及し、今後の世界情勢、地域情勢についての見通しについて話した。

そのうえで、わが国の財政状況と防衛関係費の状況や、防衛装備品の海外移転に関する見解、周辺諸国との関係強化に関する見解を述べた。わが国の安全保障環境は非常に厳しい状況となっており、それらを踏まえて、今年末に策定する防衛計画の大綱や中期防衛力整備計画の議論を進める必要があると述べ、講演を締めくくった。

<意見交換>

意見交換では、委員からの質問に答えるかたちで、省力化の技術を世界中の軍が必要としていること、武器については国家間の合意が基本であり国と企業との連携が欠かせないこと、また、サイバー攻撃は非常に複雑な問題で、それに関連する情報が混乱しているが、哲学的なことから技術的なことまでポイントを整理していく必要があること等、見解を述べた。

【産業技術本部】

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