日本イラン経済委員会(宮本洋一委員長)は5日、東京・大手町の経団連会館で、イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣との懇談会を開催した。ザリーフ外相は、日本とイランは長年の友好国として、良好な関係を相互の経済発展につなげてきており、今後の協力強化に期待するとあいさつした。
主な発言内容は次のとおり。
昨年11月にスイス・ジュネーブで主要6カ国と行った核問題をめぐる交渉では、国際社会からの不信感を払拭するため、全力で取り組んだ。核不拡散については、われわれは日本と共通の理解をしているつもりであり、核開発に透明性をもたらし、それを維持する仕組みが必要だと考えている。歴史的な合意を達成したが、これを一時的なものとせず、恒久的な解決に結びつけたい。われわれは最終合意を達成できるものと信じており、そのための最善の努力を尽くしたい。国際社会へのエンゲージメントが国民にとって生産的で繁栄につながると証明できれば、政権は長期に安定する。
また、イランの経済界は日本との関係を拡大させたいと考えている。メイド・イン・ジャパンへの信頼は健在であり、石油・ガス開発のみならず、イラン7500万人の未開拓市場での機会を、日本の皆さまにぜひ活用いただきたい。
【国際協力本部】