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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2014年3月20日 No.3170 デンマーク産業連盟一行と懇談 -高い競争力を有する産業セクターについて説明聞く/日EU経済連携協定(EPA)の重要性を共有

経団連のヨーロッパ地域委員会(横山進一共同委員長、小林喜光共同委員長)は3日、東京・大手町の経団連会館で、デンマークを代表する企業10数社の幹部から成るデンマーク産業連盟一行との懇談会を開催した。

横山共同委員長からは、現在交渉中の日EU EPAについて、日・デンマーク経済関係強化の観点からも、その早期締結が必要である旨強調し、デンマーク側と認識を共有することができた。

また、海運、食品、エネルギー、医薬品等、同国が高い国際競争力を有する産業セクターについてデンマーク側から説明を聞くとともに、経団連側からは今後の関係強化のあり方等について意見を述べた。

■ 両国企業間のさらなる関係強化に期待

海運セクターでは、両国企業がこれまで良好な関係を構築してきたことが確認され、経団連側からは、今後は海賊問題や地球温暖化問題等、両国が直面する共通課題に協力して対応していきたいとの意向が示された。

食品分野に関しては、デンマーク産豚肉は1977年の対日輸出開始以降、着実に輸出数量を伸ばしており、主に高品質なハムやソーセージ等の原料肉として、日本市場で高く評価されている。双方から現下の良好な関係の維持ならびに強化について、前向きな姿勢が示された。

エネルギー分野に関し、デンマークは再生可能エネルギー、特に風力発電に注力しており、現在、両国企業間では洋上風力発電設備に関する協力が進展している。経団連側からは太陽光発電に関する取り組みが紹介された。

医薬品分野については、デンマーク側から、日EU EPAの実現が医薬品業界にもたらす貿易拡大、コスト削減、雇用創出等の効果に対して強い期待が示された。経団連側からは、EPA交渉でのEU側の主要関心事項である非関税措置について、医薬品分野における国際基準との整合など、日本側の取り組みが着実に進んでいることを紹介した。

【国際経済本部】

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