経団連では、農業の競争力強化・成長産業化に向けて、かねてより経済界と農業界の連携・協力関係の強化を推進してきた。この一環として、昨年11月には、経団連の農政問題委員会とJAグループの幹部からなる「経済界と農業界の連携強化ワーキンググループ」を共同で発足した。同ワーキンググループでは、これまで5回の会合を重ねるとともに、JAいわて花巻を訪問するなど、経済界と農業界との間で相互理解を深め、今年5月に「活力ある農業・地域づくり連携強化プラン」を取りまとめた。
こうしたなか、5日に農政問題委員会(小林栄三共同委員長、十倉雅和共同委員長)を開催。全国農業協同組合連合会(JA全農)の成清一臣代表理事理事長をはじめ、JAグループの幹部から、経済界と農業界の連携強化に向けた活動について意見交換を行った。
会合で成清理事長は、「連携強化プラン」で示された「生産イノベーション」「物流・加工イノベーション」「国産農畜産物需要拡大」の三つの重点戦略分野に基づく分科会設置や、プロジェクトテーマのイメージ等を説明した。そのうえで、経済界と農業界の連携のもとで、より具体的な提携プロジェクトの創出を目指す旨を強調し、経済界側に分科会への積極的な参加を呼びかけた(図表参照)。
分科会は、参加者が希望するテーマ・プロジェクトについて、パートナー探しやマッチング等の機能を提供するとともに、個々のプロジェクトの進捗状況の管理・把握を行うこととされており、参加者の主体性が存分に発揮される場となる見込みである。7月下旬の分科会発足を目指し、経済界側、農業界側それぞれから参加者および関心テーマを募ることとなった。
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経団連では現在、農政問題委員会を中心に同分科会への会員企業の参加を呼びかけている。農業の競争力強化・成長産業化の促進に向け、ぜひ企業の積極的な参加をお願いしたい。
- 締め切り 6月30日(月)
- 問い合わせ先 産業政策本部農政担当
(電話:03―6741―0141、eメール:agri@keidanren.or.jp)
【産業政策本部】