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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2015年12月10日 No.3250 経団連女性エグゼクティブ・ネットワーク -「第1回リーダーシップ・メンター・プログラム」を開催

講演する榊原会長(右)、左は吉田委員長

経団連は、ウーマノミクスの機運の高まりによって各社で生まれつつある女性役員を支援するため、「経団連女性エグゼクティブ・ネットワーク」を8月に立ち上げた。同ネットワークは、まだ社内では少数であるが、次世代の女性たちのロールモデルとしても期待されている女性役員のさらなる活躍を支援するため、役員同士の交流と人脈づくりの機会を提供することをねらいとしている。その活動の一環として11月30日、東京・大手町の経団連会館で、経団連幹部をメンターとし、リーダーとしての心構えを聞く「リーダーシップ・メンター・プログラム」を開催した。第1回のメンターとして、榊原定征会長を迎え、吉田晴乃女性活躍推進委員長を含め15名の女性役員が出席した。榊原会長からの講話は次のとおり。

経団連は女性の活躍推進を、激しいグローバル競争のなかで企業の存続を左右する重要な経営戦略であると同時に、少子高齢化のもとでわが国の経済社会の持続的な成長を可能にする重要な成長戦略と考えている。企業が変わるためには、トップの意識改革およびコミットメントが必須である。

その一例として、経団連会員企業の約450社が「女性の役員・管理職登用に関する自主行動計画」を策定し、非常に野心的な目標を開示している。また、建設業のような男性社員が多い企業においても積極的に女性の活躍を推進していると聞いている。

このような非常に喜ばしい動きがある反面、最新の「ジェンダー・ギャップ指数」で、日本は調査対象145カ国のうち101位という結果も出ている。現状に満足せず、引き続き活動を推し進めていく余地があると考えている。また今後は、男女を問わず、自己実現したいと思う人が、制約を受けずに活躍できる社会を目指していくべきである。

ここに集まっている皆さんは、まさにトップランナーであり、ロールモデルとなる方々である。これまで取り組んできたことに自信を持ち、引き続き活躍していただくことを願うとともに、経営者としては、皆さんが活躍できる環境の整備に努めたい。

◇◇◇

講話後の意見交換では、参加者から経営者としての資質や部下の育成などについて質問があり、榊原会長からはこれまでの経験に基づく力強い助言があった。

【政治・社会本部】

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