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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2019年3月7日 No.3399 8大学と産総研参加のもと第3回東大・経団連ベンチャー協創会議総会を開催

あいさつする五神総長

あいさつする根岸委員長

経団連と東京大学は2月20日、東京大学本郷キャンパスで「第3回東大・経団連ベンチャー協創会議総会」を開催した。経団連と東京大学に加えて、北海道大学、東北大学、東京工業大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学、産業技術総合研究所(産総研)が今回初めて参加し、各機関のベンチャー創出・育成に関する取り組みを共有するとともに議論を行った。概要は次のとおり。

■ 開会あいさつ

開会にあたり、東京大学の五神真総長が「産業のあり方が資本集約型から知識集約型へと移り変わるなか、知識・データによる価値創造に取り組むベンチャー企業の支援に向けて大学と産業界の連携が不可欠」「本協創会議については、東大と経団連に閉じるべきではなく、より大きな枠組みへと展開していきたい」とあいさつ。

続いて、経団連の根岸修史起業・中堅企業活性化委員長は「2016年の本会議発足当時に比べてスタートアップを取り巻く環境は大きく改善してきた」「Society 5.0に向けて、スタートアップ連携などを通じた産業構造の変革を促進することが必要」「全国の大学・研究開発法人が集い議論することでスタートアップのムーブメントが日本各地で展開されることを期待する」と述べた。

■ ベンチャー創出・育成に関する取り組み状況の共有と議論

次に、経団連の髙橋誠同委員会企画部会長が、2月19日に公表した提言「Society 5.0実現に向けたベンチャー・エコシステムの進化」2月21日号既報)と、昨年開催したJ-Startup×経団連懇談会(12月6日号既報)などの省庁共催によるスタートアップ連携促進活動について報告した。

続いて、東京大学の渡部俊也産学協創推進本部長から、同大学主催により開催予定の「データ・AIビジネスプランコンペティション」などの紹介、同大学を中心とするベンチャー・エコシステムのブランドロゴ「uTIE」の紹介があった。

さらに、7つの大学および産総研から、各機関のベンチャー創出・育成に関する取り組みの説明がなされた。

その後の議論では、立石文雄同委員長から「アントレプレナーシップを高めるうえでは高校段階からの啓蒙が効果的」、福田裕穂東京大学理事・副学長から「入学生の1割が起業またはベンチャーへの就職を希望するなど学生の意識は大きく変わりつつある」など活発に意見が交わされた。同協創会議を8大学・産総研を含めたかたちへと拡大することおよび今後の展開については引き続き検討していくこととなった。

東京大学アントレプレナーラボ見学

総会の終了後、左藤章内閣府副大臣とともに、東京大学南研究棟に新たに開所したインキュベーション施設「東京大学アントレプレナーラボ」を見学した。

(提供:東京大学)

交流会・ベンチャーポスターセッション

見学後、大学内で交流会を開催。五神総長が開会の辞を述べ、来賓の柴山昌彦文部科学大臣、左藤内閣府副大臣、松野博一元文部科学大臣の発言を得た後、泉谷直木同委員長が乾杯のあいさつを行った。東大発ベンチャー企業15社によるポスターセッションも同時開催し、ベンチャー企業を含めた産学官の関係者が交流を深めた。

【産業技術本部】

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