経団連は２月１８日、東京・大手町の経団連会館で開催した幹事会において、国家公安委員会委員長から特別防犯対策監を委嘱され特殊詐欺被害防止のために活動する杉良太郎氏から、「ストップ・オレオレ詐欺４７～家族の絆作戦」プロジェクトチーム（略称＝ＳＯＳ４７）のリーダーとしての活動をはじめとする「特殊詐欺被害防止に向けた国民運動の展開」について説明を聞いた。概要は次のとおり。

わが国の社会のなかで家族の交流や団らんの時間が減少する一方、日本人の個人情報開示に鷹揚な気質が災いし、特殊詐欺被害が起こっている。一昨年に比べて昨年は、被害総額は若干下がったものの、まだ１日に約８千万円の被害が生じている。その手口は高度化・巧妙化を続けており、知識を持っていても被害に遭う可能性がある。そのため、ＳＯＳ４７は全国であらゆる世代に対して啓発活動を続けている。企業関係者の皆さまにおかれても、自社の役職員およびその家族が詐欺の被害者とならないよう、ぜひご協力をお願いしたい。

また、私は法務省から特別矯正監を拝命し、受刑者の再犯防止に向けた取り組みに協力しているが、矯正施設における技能研修の拡充と出所後の就労支援へのニーズは年々高まっていると考えている。そのための一つの方策として株式会社化も視野に入れており、企業経営者の皆さまには、ぜひ矯正施設を一度視察いただくなど、ご理解とご協力をお願いしたい。

【総務本部】