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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2020年7月30日 No.3463 新型コロナによるスタートアップ投資状況への影響と企業の成長機会について聴く -スタートアップ委員会企画部会

経団連は7月3日、スタートアップ委員会企画部会(齊藤昇部会長)を開催し、500 Startupsのトニー・ワン氏、アルバ・ズリアガ・カルダ氏、大出歩美氏から、新型コロナウイルス感染症によるアーリーステージスタートアップ投資状況への影響と企業の成長機会について説明を聴き意見交換を行った。概要は次のとおり。

アーリーステージのスタートアップは10年前と比較して価値が高まっている。現在、新型コロナによって世界的な経済危機の状況にあるが、スタートアップはこれまで不況の時期に創設され、ユニコーンもこのような時期に育ってきた。

スタートアップのなかでも、経済危機の影響はステージごとに異なる。過去の世界的な経済危機の際、レイトステージのスタートアップは経済危機の影響を受け、企業価値の下落も長期間に及ぶ一方、シードステージとアーリーステージのスタートアップは比較的影響を受けにくかった。ただ、経済危機の前と比較すると企業価値は下がるため、現在はリーズナブルな価格で投資ができる時期といえる。ヘルスケア、デジタルメディア、教育、Fintechなどは新型コロナ感染症拡大前から重要な分野だったが、ウィズ/アフターコロナの世界でその成長が加速した。

企業を対象にアンケートを実施したところ、新型コロナの影響下でも必ずしもイノベーションの予算を減らさない一方、投資の組み換えを行うという回答が多かった。また、一部の企業はこの時期に積極的に投資を行うと回答している。M&Aには最適の時期であるため、企業は投資分野のマトリクスを見直して、投資機会を検討すべきである。

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委員からは、過去の経済危機と今回の新型コロナ感染症による危機の違い、新型コロナ感染症の影響によるデジタルシフトが投資活動へ与える影響などに関する質問が相次いだ。

【産業技術本部】

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