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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2021年2月11日 No.3487 ポストコロナ時代におけるD&I推進に向けた取り組みを聴く -ダイバーシティ推進委員会企画部会

経団連は1月27日、ダイバーシティ推進委員会企画部会(工藤禎子部会長)をオンラインで開催し、アフラック生命保険の木島葉子取締役専務執行役員ならびにAmazon Web Servicesの藤谷ひとみInclusion & Diversity Leaderから、「ポストコロナ時代における経営戦略としてのダイバーシティ&インクルージョン(D&I)推進」をテーマに講演を聴くとともに意見交換を行った。講演の概要は次のとおり。

■ 「Aflac VISION2024」の実現に向けて(木島氏)

アフラックは、創業50周年の2024年に向けて「Aflac VISION2024」を策定し、「生きる」を創るリーディングカンパニーへの飛躍を目指している。その実現にはイノベーション企業文化の醸成が重要であり、具体的な手段としてダイバーシティ推進と働き方改革である「アフラック Work SMART」を両輪で進めている。経営トップによる強いコミットメントでダイバーシティを推進した結果、ライン長(部下がいる管理職)に占める女性社員比率は20.7%となった。また、16年から全社員を対象に時間や場所にとらわれない働き方を推進してきた結果、20年の緊急事態宣言下において、社員の7割が在宅勤務を実施して業務を継続することができた。さらに、「がんに苦しむ人々を経済的苦難から救いたい」という創業の思いから、社内外に向けてがん治療と仕事の両立支援を行っている。これからも社会的課題の解決に取り組むことで、社会と共有できる価値を創造するCSV経営を実践していきたい。

■ It's still Day One(藤谷氏)

Amazonでは、全従業員が経営理念「地球上で最もお客様を大切にする企業になること」をミッションとして業務に専念している。世界中に多様なお客さまを持つ当社は、お客さまにさらに価値あるサービスを提供するためには、従業員自らが多様性に富んだ思考力を持つ必要があり、さらに「自分が受け入れられている(=インクルージョン)」と感じる職場環境を実現することが重要だ。そのために、これまで「無意識の偏見」に気づき取り除く研修や日々の従業員アンケートに基づく「インクルージョン指数」のモニタリング、有志のアフィニティグループの活動支援などさまざまな取り組みを行ってきた。現在注力しているのは、コロナ禍のリモート環境下で広がった新入社員と既存社員の間の心理的距離をいかに縮め、従業員の会社帰属意識を継続するかだ。今後も「It's still Day One(=毎日がはじまりの日)」を念頭に、常に新しい考え方を求め、イノベーションを生み出し続けることを全従業員に求めていきたい。

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講演後、リモートキャリア等の各種制度の詳細や実務面をはじめ、さまざまな意見交換を行った。

【ソーシャル・コミュニケーション本部】

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