経団連自然保護協議会の二宮雅也会長は3月19日、国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)のオンライン会合に中西宏明UNDB-J委員長の代理として出席した。
UNDB-Jは、2010年に採択された「愛知目標」の達成を目指し、国内の多様なセクターの連携を促す枠組みとして、11年に設立。小泉進次郎環境大臣、涌井史郎委員長代理(東京都市大学特別教授)をはじめ学識経験者、環境省など関係省庁関係者、環境団体関係者らが参加した。
また同日、生物多様性分野におけるさらなる連携と東北復興を祈念し、自然保護協議会から環境省に、清水建設東京木工場が製作した飛沫防止アクリル板と台座を寄贈した。二宮会長から小泉大臣に手渡したアクリル板と台座は、環境大臣室に設置される予定である。
経団連自然保護協議会は、環境省自然局との合意(12年5月)に基づき、生物多様性を通じた東北復興支援事業を実施してきた。今年度は、子どもたちにより深く木を知ってもらう趣旨で、各地で木工教室を行ってきた清水建設東京木工場の協力を得て、宮城県石巻市の小学生を対象に木工教室を実施した(小学生25名、保護者25名が参加)。
130年の歴史を有する清水建設の東京木工場は、高い技術を活かして優れた木工作品を制作している。今般の寄贈品は、石巻市での木工教室を機に、自然保護協議会が、宮城県産木材を材料にした飛沫防止アクリル板と台座として作製を同社に依頼し、寄付されたもの。