経団連の十倉雅和会長は6月1日、東京・大手町の経団連会館で、同日開催の定時総会後に新任の副会長6名と共に記者会見を行った。
十倉会長は、冒頭、「責務を全うすべく全力を傾注する。新型コロナの収束を目指し、感染拡大防止と経済活動の両立に全力で取り組む。(1)社会性(2)国際協調(3)デジタルとグリーン――を柱に、Society 5.0 for SDGsの実現、サステイナブルな資本主義の構築を進める」と抱負を述べた。
特にワクチン接種に関しては、緊急に提言を取りまとめた旨を公表。「冬の到来までに国民の7~8割の接種を完了させ、集団免疫を確立するという明確なゴールを設定し、バックキャストしながら、より具体的なロードマップを描いてほしい。経済界は協力を惜しまない」と訴えた。
また優先政策課題をめぐっては、その根幹をなすサステイナブルな資本主義の構築に向けて「第一に注力すべきはSociety 5.0 for SDGsである。DXを通じ、誰一人として取り残されることのないall inclusiveな社会を実現したい。第二は気候変動への対応である。2050年カーボンニュートラルを達成するために必要な要素技術の確立には15~20年かかるので、今すぐ着手する必要がある」と強調した。
このほか、新たに選任された6名の副会長がそれぞれ経団連活動への抱負などを語った。
【広報本部】