Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2021年7月8日 No.3506  UWC派遣奨学生を激励 -17名の高校生が世界へ

経団連が事務局を務めるユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)日本協会(会長=藤田讓朝日生命保険最高顧問)は6月25日、東京・大手町の経団連会館で、今秋から世界各地のカレッジ(高校)に派遣される2021年度UWC派遣奨学生に対するオリエンテーションを実施した。

派遣生は、カレッジごとに少人数グループに分かれ、先輩派遣生から直接、学業や現地生活などについて経験を踏まえたアドバイスを受けた。派遣生同士の対面もかない、親交を深める貴重な機会になった。

最後に、あいさつした藤田会長は、「皆さんを支えている多くの方への感謝を忘れないでほしい」と呼びかけたうえで、UWC奨学生の先輩で、4月から国際宇宙ステーションに滞在している宇宙飛行士の星出彰彦氏の活躍に触れ、「かつて星出さんに会った際、『夢の実現』と書かれた色紙をいただいた。皆さんも夢をあきらめないでほしい」と語った。また、「勇気を失うことはすべてを失う」「勇気がなければ、ほかのすべての資質は意味をなさない」など、チャーチル英元首相の名言を紹介し、「未知の世界に踏み出す勇気を大切にしながら、カレッジ生活をエンジョイしてほしい」とエールを送った。

派遣生17名は、イギリス・カナダ・イタリア・アメリカ・香港・ノルウェー・オランダ・ドイツ・日本の9カレッジで学ぶ。

【SDGs本部】

グローバル人材の育成に向け、高校生の留学に支援を -UWC日本協会

UWC(本部=ロンドン)は、国際バカロレア課程に基づく教育を通じて国際感覚豊かな人材を育成する民間教育機関で、世界各国のUWC国内委員会が選考した高校生を傘下のカレッジで2年間受け入れる。経団連は、日本における国内委員会「UWC日本協会」の設立(1972年)以来、グローバル人材育成の趣旨に賛同し、同協会の事務局を務めている。

これまでに671名が各カレッジに派遣され、卒業後は国内外の大学を経て、大手企業、日本政府、国際機関等に就職し、幅広い分野で国際的に活躍している。

カレッジ生活を支える奨学金は、UWCの趣旨に賛同する経団連会員企業56社ならびに個人の寄付金等を原資としている。同協会は賛同企業や個人寄付を募集している。

詳細は、UWC日本協会のウェブサイトを参照。
https://www.keidanren.or.jp/japanese/profile/UWC/index.html